表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

歌と詩

きみがいた春

作者: 風花 深雪


懐かしい夢をみた

あの時 あの頃の

花笑むきみに春の光

幸せの時間のなかで


僕の名を呼ぶ

愛おしい その声で

微笑み合っては

きみの優しさに包まれる



手を伸ばす その瞬間

きみは桜に攫われる



いかないで いかないで

僕のそばにいて

霞んでいく きみの姿

もう見えないよ


消えないで 消えないで

おいていかないで

ずっとずっと待っていたの

きみと逢える日を

愛してた





藍色の世界 微睡みの中で

大切な言葉

たくさんもらったはずなのに


薄れてしまう

肌のぬくもり 匂い 声が

少しずつ遠くへ

消えて 忘れていってしまう



ぼやけていく思い出に

膝を抱いて こぼす涙



きみが笑う 「またね」と言う

春に溶けてゆく

夢でまた もう一度

きみに逢えたから


夜が明ける 別れを告げる

伝う涙で目が覚める

愛しさも 切なさも

忘れないよ

愛してた





揺らぐカーテン 窓の向こう

桜が揺れている

まるで手を振るきみのよう


もう隣にはいないけれど

ずっと僕のここにいる


やわらかな春風が

優しく僕を包んでいる

きみに似た優しさが漂って

思わず目を細めたよ


愛してる






──この愛しさのような優しい想いを、忘れない。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] なんだかほっとする感じです。 春ですねー。
2024/05/05 22:41 退会済み
管理
[良い点] ∀・)過ぎ去っていく美しい光景。今は夏ですが、夏だからこそ響く詩(うた)な気がします♪♪ [気になる点] ∀・)お久しぶりじゃないか。懐かしいぞ。 [一言] ∀・)相変わらず言葉運びがうま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ