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Another Night/2

 ヒスイは怖かった。

 三人の守り主を殺し、幼馴染のコハクにまで剣を向けた自分が。

「コハク……助けてよ……」

 抱えてきたものが涙となって流れ出す。

 だが、それを上回って、心に恐怖という感情が増えていく。

 ヒスイは殺人者ではあったが、狂人ではない。ヒスイだって殺人者は怖い。

 その怖い対象が自分自身なのだ。

 決して見えず、常に近くにいる。


 今までは、怖かったら、寂しかったら。コハクが抱きしめてくれた。

 一晩中抱きしめ、髪を撫でてくれた。

 家族が死んだ日だって。コハクが居なければ、どうにかなっていた。

 

 だけど。ここにはコハクは居なかった。

 いつも慰め、抱きしめてくれたコハクはここには居なかった。

 居るのは自分だけ。

 殺人者と一人きり(・・・)。

 もし、剣で斬ることができれば、どんなに楽だろうか。

 そんなこと出来るはずも無い。


 ヒスイはただ膝を抱えて泣くことしかできなかった。


 

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