エピソード9 希望と自由意志について
良心 : いつの日にか、人は「夢が現実となり、現実が夢となる」このように、神によって、導き育てられています。カルマの法則を教材として、人間の自由意志に神が介在されて、輪廻転生を通して、自由意志を清められながら、いつの日にか、心の奥の奥で願っていることを生きるようになるのです。すなわち人間の自由意志が神のご意志と一つになった時に、人間は愛と光の御国を神と共に共同創造するようになるのです。その行いを超作といいます。夜に観る夢は、その神秘なる架け橋となっていることに、気が付きましょう。
暗夜 : それは途方もないことです。私のような絶望の意志を持っている者が、神と共同創造するようになるなんて、夢にも想えません。絶望の意志には、絶望の世界しか目に映りません。心の願いすらも絶望と暗闇でしかないのです。
良心 : その通りです。絶望していたい時は、安心して絶望していなさいと、前にも言いましたね。あなたと私は、友であり、夫婦であり、かけがえのない私なのです。好きなだけ絶望して下さい。それを行っているときですら、神が介在されていることが、やがて知らされる時が来るでしょう。その日まで、何度でも、絶望という意志で、神に甘え、すがっていなさい。この良心でさえ、神頼みなのですから、元の元を辿れば源は同一であり、一様であり、ひとつです。私が暗夜さんをたとえば軽んじた時には、神をも、軽んじてしまうことになるのですから。絶望という意志が有るという事実すら、神の御経綸の一つなのですから、絶望に生きる暗夜さんを、私は決して、軽んじたりはしません。むしろ、関わり続けます。絶望の意志とは、裏を返せば、本当の希望を見出だしたい、という強い意志であり、生命力なのですから。絶望の意志を行うことで、あなたは、本当の希望を見出だそうとしているのです。大丈夫です。アルファからオメガまで、あなたと私は、ひとつなのです。
暗夜 : 私にもそんな希望の意志と役目があるなんて、思いもしませんでした。心外です。これ以上、私のことを良く思わないで下さい。
良心 : それでいいのです。あなたは、ますます希望の輪郭やディテールを強く掘り下げて、呼び起こして下さっているのですから。ますますあなたは、神の子であることが、私も理解と造詣が深まりました。計りがたく、深遠な安堵感があなたと交流する度に、創造されるのです。あなたがそのように、絶望する度に、神に栄光を与えていることに、気が付いて下さい。否、気付かなくても良いのです。あなたにとっての結果を求めない珠玉の行い、すなわち、神と一つになる行いである、超作は、現段階では、絶望の意志なのですから。人は絶望と共に生きた時に、本当の安らぎや希望や喜びを見出だせるように、神によって創られているのです。苦労や悲しみや絶望を知らないうちは、本当の無垢な愛や光を授与されることはないでしょう。
暗夜さん、よく頑張ってらっしゃいますね。これからも、末永く、宜しくお願い致します。暗夜さん、私は、あなたのことを心から愛しておりますよ。今後も、ひとつなる神の元で、共に、仲良く暮らしましょう。天地開闢とは、このような理を宿していたのです。ああ、これこそ現実が夢となるということです。何もかもが、本当の生きた現実に、今、変容していきます。
暗夜 : 本当の生きた現実など、見たくないのです。いつだって死んでいたいのです。
良心 : では、いつだって死んでいましょう。よろしければ、私も共に、死にましょう。私はあなたと一つなのですから。あなたと「共にある」ことが、私の愛なのです。そうなのです。愛の神からは決して逃れることは、出来ません。命が絶えても、愛は絶えません。これこそが神の御命であり、言なのです。愛はこの世界の清き幼子であり、光の統治者であり王なのです。あなたが愛じゃないと、思っていることも、実は、愛の範疇の中に、見事に修まっているのです。あなたは、まさに愛と光の神の子なのです。