エピソード1 煌めく大河
良心 : 愛と光の源、全ての源であられる神よ。私とあなた様を、いついかなる状況におきましても、分かちがたく親密に御結び下さい。あなた様のその無償なる愛と光の創造性と、一つにならせて下さい。
暗夜: ああ神よ。何故、そこまでして、私を苦しめるのですか。美には醜さを、喜びには悲しみを、翼には角や牙を、光には暗闇、暗闇には、さらなる暗闇を。絶望にはさらなる絶望と地獄をお与えになられます。
良心 : 暗夜よ、暗夜よ、暗夜さん。それほど、愛と全知全能の神とは、かけ離れていることを知って下さい。今は辛いかも知れませんが、今与えられたものを神からの尊き恵みであり、お食事だとして、選り好みせずに、受けとり、咀嚼して食べて下さい。また、神にあなた、まるごと、食べられなさい。あなたが、以前に、神に祈ったことが、それによって成就するからです。
暗夜 : 分からない、ただ辛いだけです。痛いのです。痛い。我、躰である神殿は、悪魔に食べられて、カラッポです。私はきっと、父である神から見放された、みなしごなのです。
良心 : 足りているものを知りなさい。あなたに残されているもの、すでに叶ったものに注目しなさい。私からみれば、あなたは、とても神から愛されていて恵まれているのです。
暗夜 : ああ、一者よ。流れない涙というものがあるのです。あまりにも辛く、私には何も無くなってしまいました。無反応であり、無感覚なのです。我、秩序よ。どこにいってしまったのでしょうか。ああ、愛よ。
良心 : 虚仮不実さえも愛しなさい。また、赦しが愛であり、神であることを先ずは、知りなさい。全てが糧になり、良き方向に、転ずることが出来るのです。あ・な・たの内界にある、全てが、今、あ・な・たの外界に見えて感じているだ・け・であること、過去にあなた自身が放ったものが、巡り巡って自身に還ってきていることを、しっかりと、受けとり自覚しなさい。このカルマの法則を秩序とし、それを胸に刻み、幼子のように、喜んで世界を走り、飛びまわりなさい。それによって、あなたの全てが美しく、清らかであること、あなたが愛と光から産まれ、愛と光に還ることを、聞いて、触れて、体験し、一つになる機会が訪れることでしょう。そこで、あなたは、神の栄光とこの神の他力の不可思議さを享受し、自身の力に変えられることが出来るのです。その時に、神の聖なる泉があなたから湧き、また、泥中から咲く、可憐な蓮のように、周囲に、神の栄光である、よりよい良い影響を及ぼし、与え、感化する人材へと、成長していけるのです。焦っては、なりませんし、結果は求めないで下さい。ただ、自身の意志を父である神に安心して委ねて、力を抜いて、煌めく神の大河に浮かび、流されていきなさい。
暗夜 : 愛が分からない。私は、もがき溺れそうになるのです。いや、このままでは溺死します。もう死にたい…、いや…、死にたくないのです。私には、残された課題や希望があるからです。生かさせて下さい。ですが、復活など、滅相もございません。
良心 : 安心して委ねなさい。もっと愛の神を、信じなさい。大丈夫。最初から全て、赦されており、最初からすでに、救われています。あなたは、すでに、救われております。