第7話「能力vs魔法:前編」
前回のあらすじ。
女神様にオルゴールを聴かされる。
以上
私は秀に連れられて牢屋へ戻ることにした。いや、別に色々と面倒になったわけじゃないよ?そもそも人間界への戻り方分からないし、女神陣には見捨てられたし、、秀さんには人間界で負けたし、、、どうしろっていうんだ!!
叶「諦めって肝心だよね。で、秀・・さん?今から即刻に牢屋へ帰るのですか。」
秀「ああ。本来ならそのはずだったんだがな。」
ん?本来なら?
秀「お前が脱獄している間に魔王様が帰って来たので、会ってもらいます。というか連れて来いと言われました。」
叶「魔王様?そんな多分偉い方が私に何用で?」
そう聞くと、秀さんは可哀想な人を見る目で私の方を見て、こう言った。
秀「・・脱走した人間を見てみたいんだそうだ。」
叶「だ、脱走した人間を・・・」
つまり私の事ですね!
そして、私は魔王様と面会する事になりました。・・魔王様は絶対王様だ。偉い人だ・・人じゃないけど。ということは、、面会だと失礼か?拝謁のほうがいい?
魔王「お前が脱走した人間か。見た目からは想像もできない破壊力と聞いたが。」
破壊力って何!牢屋の格子の事か!?私です!
魔王「どうせ能力だろうが、それ程の力ということだろうな。」
褒められてるのかな?
魔王「そこでだ。お前の能力でどんなことができるのか、秀と少し闘ってみろ。」
・・・は?なんか今、純粋でありながらとても嫌なことを述べられたような気がするんだけど。
叶&秀「「今なんて?」」
秀さんとダブりました。そりゃそうだ。
魔王「秀。そこの人間と闘え。」
秀「・・はい・・・」
めっちゃ嫌そう!俺も嫌だわ!
叶「あの、命を賭けたりなんてことは・・」
魔王「・・・誤って、ということはあるかもな。」
全力でやれと!?
秀「夢月さん・・仕方ない。」
叶「ですよねー。」
私と秀さんはお互いに間を空けて向かい合った。
叶「【動体視力上昇】
【身体能力上昇】」
この時点で魔界じゃなければ完全にチートである。魔界だからチートではない。むしろこれくらいなければ死んでしまう。
秀「準備はいいかー?」
叶「はっ、どうせ死ぬ準備だろ?」
秀「初めから死ぬ気満々か。じゃあ、いくぞ。」
次の瞬間、秀の背後から魔法陣が出た。
叶「魔法は有りか。」
誤らなくても死にそう。。。
叶「【結界】」
あれ?そういえば、女神様に言われた通りなら私の能力は只の錯覚で、実体が無いことになるんだけど魔法に敵うのか?当たる?
秀「《 魔力の集合体:龍》」
叶「【模写】
【保存】」
秀が創り出した龍が叶に向かって真っ直ぐに飛んでいく。その時、、
[カシャッ]
空間が一瞬止まった。だが、それに気付く者は誰もいない。・・そして、空間が静止から解放される。
今日は秀との闘いに突入しました。
叶「まさか本当にしやがるとは。」
秀「俺も予想外だった。」
また来週か、暇なときかな。
叶&秀「「暇なとき?」」
おっと口が滑っ・・
叶&秀「「暇人の癖に。」」
うるさいですわよ!ではでは、
作者&叶&秀「また次回!」