第3話「脱走」
さて、前回の事、覚えてるでしょうか。そして、今回戦闘シーンがあると思った方、すみません。予定では戦闘シーンはまだまだ先です。
この分戦闘シーンは盛り上げられたらいいなぁと思っておりますので、楽しみにしておいて下さい。
*追記 作者は戦闘描写が苦手です。
・・・負けました。まぁ勝てる確率なんて初めから0に等しかったけど。驚くくらいにあっさりと負けました。すごく悔しいです!
叶「只今の時刻、不明。場所は牢屋。」
意味分かんない。なんで牢屋に入れられてんだよ。因みに言っとくと、気絶してたからどのくらい入れられてるか分からない状態。
叶「しかし、能力は全力を出してない。」
ふふふなぜかって?全力を出すと、疲れる。頭が痛くなる。慣れてないのかな。
バキ、ドーン!
叶「ま、大人しく捕まるわけがないけどな!」
さて、格子を破壊したのだが、音で気付かれる可能性がある・・と思った?残念!音が出ないようにちゃんと防音の結界を張ってるよ。
叶「うわぁ何これ?」
進んだ私が見たのは高い壁。ジャンプでも届きそうにない。何でこんな壁があるんだよ。
叶「[跳躍]」
ま、能力使えば楽に行けるけど。
シュンッ・・シュタッ!
叶「・・・」
秀「・・やっぱり脱走したか。」
叶「[透明人間]」
秀「!なるほど、あれで全部じゃないのか。」
ギィーー、ガチャン!
秀「しかも逃げ足が速い。追いかけねぇと魔王様に叱られるな。俺が捕らえたから脱走されると俺の信用に関わる。」
叶「ハァ、ハァ、ハァー。」
つ、疲れた。流石に全力疾走はキツイ。
叶「ここはどこだ?・・湖?」
全力疾走してきて、辿り着いたのは光っている湖。幻想的だよ。そして、その中央には・・・
叶「女の・・人?」
いや、人居るのか?仮に居ないとするなら種族はなんなんだろう。見た感じ明らかに秀達の敵だろ。だって、吊り上げられてるもの。・・ん?吊り上げ・・・
叶「うわっ、助けねぇと!」
ザキ、ザキ、ドサッ
叶「あのー、大丈夫ですか?」
?「ん・・。あれ?あなたは・・」
私を見た瞬間にドンドン目が見開いて、
?「人間!?なぜこんな所に居るのです!」
連れて来られました、以上!
叶「ていうか、お姉さん、捕まって・・たんだよね?」
?「はい。そうですが・・あ、縄が・・・。まさかあなたが?」
その通りだけども、ビックリしたわ目覚めた途端に自分が捕まってるの忘れて、人の心配って。
?「ここ、迷いの森の筈なんだけどな。」
お!聞き覚えのあるこの声は!
叶「何で追ってくるんだよ。秀・・さん?」
秀「呼びにくいなら何でもいいけどな。」
叶「で、帰らないとダメ?」
迷いの森って何だよ。頭大丈夫か。
秀「帰らないとダメだし、頭は大丈夫だ。」
叶「何で聞こえてんの!」
?「秀さんは悪魔です。特に、心を読む事を得意としています。・・・」
あ、気まずそう。当たり前か。私と同じく脱走してるようなものだからね。
秀「さて、何も起きなかった状態に戻そうか。」
?「・・・あの、人間さん。」
人間に、さん!?なんと優しそうなお言葉遣い!
?「こちらへ。」
叶「へ?」
何をするつもりなのか全く分からないけど、もしかして、逃がそうとしてくれてます?
秀「おいおい。戦争でも始めさす気かお前。」
?「恩人ですし、先に約束を破ったのはそちらでしょう?」
約束って何だよ。私、完璧に置いてけぼりじゃん。
秀「・・ま、それもそうだな。」
叶「え?」
あっさり認めた!
秀「じゃ、お前を帰すのは別として、人間の方はこっちに引き渡せ。」
すごい命令口調!
?「話を聞いてましたか?この人間は恩人です。」
秀「そうか。」
直後に地面に亀裂が入った。よく分からないけど、女の人の方からも入っていく。戦いの予感が・・・って、何でこうなった。
第3話いかがだったでしょうか。あと、説明します。叶、出番だよ。
叶「おう。」
で、説明ですが、これですね。
叶「[電撃]」
これは、察している方もいると思いますが、叶が使っている能力の事です。
叶「能力の全貌分かってないけどな。」
それは言うな。では、
作者&叶「次回もよろしく!」