第1話「能力の目覚め」
初めての投稿なのでおかしな所もあるかもしれません。なので、広い心で見ていただけると有難いです。主人公の能力も考察してみると面白いと思っております。
覚醒とは、本来の力の目覚めである。使い方を誤れば自身さえも呑み込まれてしまう。だからこそ、その力の性能を理解し、自らの意志で使えなければならない。
今から紡ぐこの物語の主人公は、自ら能力を覚醒させ、さらなる開花まで至った、精神が強すぎる少女である。
私の名前は夢月 叶。ごく普通の大学生。私が好きなものは、不可思議な世界。最近ハマっているのは、想像。自分の思い通りになる想像の世界を創り出すこと。
皆は考えた事ない?なんでも思い通りになって、自分が神の様な存在になるの。神というか創造主かな。私にとっては、本当に夢の様な世界。
思ったより話が長くなったみたい。私、今から学校なんだ。なんと言っても、今日は大事な日だしな。
叶「と言っている間にもチクタクと時間は進む!」
・・・現在の時刻は8時25分。入学式が始まる、5分前である。我ながら時間にルーズなことだ。
叶「5分で着くかな?・・着いたら、いいなぁ。」
という訳で、全力疾走する事になった。そして、
叶「き、奇跡だー!」
どうにか間に合ったらしい。
叶「ここが指定された講義室だな。」
学籍番号176番、夢月 叶。今日から大学生として活動です!しっかりしないと!・・何?時間にルーズはしっかりしてないだって??やかましいな。
学長「これで入学式を終了します。」
やっと終わったぜ。長かった。後は、荷物整理の後下校。入学式は短いから好きだよ。
?「・・・せん。・・ません!夢月さん!」
叶「ふぁ!?すいません。何の用ですか。」
?「教授の話を聞いてないんですね。」
叶「いや・・申し訳ない。」
?「自己紹介ですよ。隣の人と。」
大学って自己紹介とかするんだ。仲良しこよしなんて無いのかと思っていたけれど。そういうことなら仕方ない。
叶「そうですか。私の名前は夢月 叶です。」
月光「私の名前は月光 桜。」
なんと厨二チックなお名前。いうほどか?・・しかもめっちゃ失礼な挙句私が言えた義理じゃないなこれ。
叶&月光「よろしくお願いします。」
と、そんなこんなで何故か放課後、一緒に帰る事になった。何故こんな事になったのか今もわからない。
月光「あの、聞きたい事があるのですが。」
叶「別にいいですよ。何でしょう?」
月光「夢月さんはどうしてあの大学に?」
叶「叶で構いませんよ。私も桜って呼びますんで。あ、ついでに敬語やめてもいいです?慣れてないんすわ。」
ぶっちゃけ苗字言いにくい。
桜「ええ。勿論。じゃあ、叶は何で・・!」ドンッ!
桜が言い終わる前に私は桜を押していた。
キキーッ!ザッ!
叶「チッ、轢き逃げしやがって・・いッ!」
桜「・・・あ、大丈夫ですか!叶!」
私の足は車からはみ出した鉄に引き裂かれ、見事に血が出ていた。感覚がある。痛い。
叶「大丈夫だ。急に突き飛ばして悪かったな。」
桜「そ、それより、救急車!」
叶「めんどくさい。家に救急セットあるから。」
桜「で、でも!」
叶「んじゃ、先に帰るから!」
まだ何か言いたげな桜を残して私は家路を駆け出していた。確かめたい事もできた。とにかく家に。
叶「確かめないと。さっきの明らかにおかしい!」
さっきの桜を突き飛ばした時の動き。私にあんな運動神経は無い。とすると、願いを込めてここは一つ!
叶「救急セットの元へ・・我を導きたま・・クッwww」
大学生にもなりながら厨二病が抜けきれていない我輩。流石に恥ずかしくて耐えられなかったが、そんなおふざけ89%くらいの私の目はしっかりと捉えていた。
私の足元から放たれる光の道標・・行先は勿論、記憶が正しければ救急セットのある方角。
叶「願いというか、何というか、能力・・だよな?」
私はこの時、能力を目覚めさせていた。
夢月 叶。
この物語の主人公。たまに一人称が俺になる。
口が悪い。
叶「悪かったな。ま、読者さんは楽しんでいってくれ。この作者はアホだから。大目に見てな。」
作者「誰がアホだよ(ボソッ)」