始まる最後の綱
外を見れば、陽の光をあたり金色に輝く砂が一面に広がっていた、どこを見ても砂、まあよく目を擦らせれば、
来た道の方に塔がたっていたので、それがうっすら見える程度だ
「なあ、あの塔絶対なにかあると思うんだよな」
「なんにもないぞ、ただの廃れた塔だ」
ダルドが俺の好奇心をへし折るようなことを言ってくる、いや折れた
「じゃあさ、廃になる前はなんかあったのか?」
「知らねー」
砂に入ってから皆の発言が少なくなってあった、まだ芝があった頃は世間話はできたものの、もう、この砂漠のど真ん中を横断となると、突然と口数が少なくなった
「理由は明白か・・・」
「暑っつい!」
まあ、砂漠だから当たり前なんだけど、暑すぎる
風もなければ水もない、いや水はある、がこんなところで水を付与させたら大惨事だ、それに比べてあいつはいいよ
「あ〜涼しい〜、生き返る〜」
「それって一応、神様なんだよな」
プレーンは自分の剣にクロンを付与させると、その剣から出る風で涼んでいるのだ、元は俺の石なのに
「らしいな、でも俺、神様とか信じてないんだよな・・・ッ
なんだよ、俺は神様とかは嫌いだっての!・・・」
「また、1人で喋っているや・・・」
「ちょっ、ピリオド、これ後どのくらいかかるの?」
さっきから下ばっかり俯いているイアルはさっきからこの調子だ、
「もうあと少しって言ってたけど・・・よいしょっと!」
と外に身を乗り出して馬車の先を見ると、やっぱり砂だ
「やっぱり、なんもな・・・あっ!」
「え!まさか!見えてきた!?」
「なーんか、うっすらとなんかが見える」
「えっ!なになに!見せてよ!」
さっきまでなんにも喋らなかったイアルが俺の体を引っ張り、中へ引きずり下ろした、
「えー、ん?ピリオド、あの影、リースト?」
「リーストじゃないけど、とりあえず一番の目的地だ、
安心しろ、リーストはそこのすぐ近くなはずだ」
「じゃあ、あの時みたいな、ダンジョンってこと?」
「まあ、そうなるな」
「最後の頼みの綱だ、これがダメなら俺たちは終わりだ」
ダルドがマーカーが引いてある地図を見ながらそう言った、その通りだ、全てがこれで決まる
ーダンジョン手前ー
「それでは、馬車のご利用ありがとうございました、お帰りはリーストの馬車の者をお使いください、それでは、何卒お気を付けて」
そう言うと、何日も乗っていた馬車の人は俺たちの目の前から去って行った
「じゃあ、お前ら行くぞ」
そう言って、全員の顔を見ると皆、小さく無言で頷いた
「頼む・・・来ないでくれ・・・!」
俺は扉の方へ手を持っていき、こちら側へと引っ張った
ガチャ!
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