私、追いつくよ
火のパチパチと鳴る音、板に置いたベーコンを料理用のナイフで均等に切りつけていく
「はい、出来ましたよ」
私はベーコンと芋を焼いた、よく宿で出るメニューを皿に盛り付けると、それをバルタオさんに出した
「おう、ありがとな」
バルタオさんは礼を言うと椅子に座り、手を合わせて私のご飯を食べ始めた、私も椅子に座りご飯を食べていった・・・・・なんでこうなった、なんで私はちゃっかりまたこの人の家でご飯を作っているのか、いやまあ、あれだけのお金を貸してもらって、終わりっていうのはさすがに人としてダメだと思ったから、私がここに来たんだが
ふと考えてみると案外私、やばいことしてる?
「そういえば、お前ってなんで冒険者に、なろうと思ったんだ?」
フォークを使いながらバルタオさんが私に聞いた
「私ですか?私はただある人の背中を追いたいだけですよ」
「あの人って・・・あのジャバルが言ってた、ピリオドってやつか」
「はい、そうです、ピリオドさんは私を待ってくれてる、だから私は一足早くてもあの人の所へ行きたいんです」
「あの男ならなんでも救いそうな顔してるわ」
「それじゃあ、バルタオさんってどうしてこんな警備隊に入ったんですか?ずっと気になってて」
「ここの家の主にお前は王都を守れって言われたから」
「ここの家の主?」
「ここの家の主で元警備隊隊長、俺はその人に幼少期救われた、それで俺が騎士隊の試験に行って1週間の試験が終わって帰ってきた時には、あの人はいなかったよ、そこから音沙汰無しさ、俺も独自に探しているんだが、やはり見つからない」
「そうなんですね、だからその意志を継いでバルタオさんは治安保持に・・・」
「そんなもんよ、一応、治安保持隊の3人ってエリートなんだけどな〜最近は転移者のせいであんなちっさい本部になったんだよな」
あれ?ジャバルくんは?3人って
「3人ってジャバルくんは?」
「ああ、あいつ?あいつはうちの隊長が勝手に連れてきただけだ、困っていたら助けなきゃって・・・まあ、雑用係だが、最近はやっと使えるようになったかな」
「そうなんですか・・・」
「そんなもんさ、ごちそさん」
バルタオさんが食べ終わった皿を水場に置くと去っていった
「そういえば、お前もう明日出るのか?」
去る前に止まり私に聞いた
「1、2日遅れてるって言ってたからとりあえず行ってみて、行けたらもう出るって感じです」
「出るって行先は?」
「それは多分ジャバルくんに聞けば分かると思うです、
最初に会った時に伝えたいことがあるって言ってたので」
「そうか」
そう言うとバルタオさんはまた背を向けて去っていった
私も食べ終わると、皿を洗い片付け、そして寝床についた、あの人はなんでそこまでしてくれるのだろう・・・
ーギルド登録所ー
朝一私はまた、ギルド登録所の扉の前に来た、扉の前のボードにはギルドカード入りました、と書いてあった
扉を開けると昨日と同じ女性が私にお辞儀をした
「おはようございます、本日の要件はなんでしょうか」
「はい、冒険者登録を頼みたいんですけど」
「かしこまりました、それでは奥の部屋へ」
そう言われる私は奥の部屋へ行き、また紙を書かされた
紙の内容はほぼあそこで書いた内容の個人情報版だ
私はその紙を書き終わると、受付の女性は紙を持ってまたどこかに言ってしまった、その間私は15000エアを用意した、少し待つとまたその女性がカードを持ってやってきた
「はい、今、ギルドの方に登録が完了したので、まず、
15000エアの方をお渡し頂けますか?」
そう言われると私は用意したお金を渡し、中身をよく見ると、カードを渡された
「本日は、登録ありがとうございました、ところでイアル様、つかぬ事を申しますが、ピリオドという男性を知っておりますか?」
「ひょえ?!・・・はい、知ってますけど・・・」
突然知らない女性の方から知っている名前を出されたので私は変な声が出た
「それではこれを」
そう言うと私は紙を1枚渡された、紙の内容はというと
簡単なことだった
俺たちは今リーストという町に向かっている、リーストに向かうようにすれば俺たちに会えると思う、
と書かれた紙であった
「これは・・・」
「こちらは、ピリオド様が伝えてくれと、私たちに申したのでそれを紙に書いたものです」
ピリオドは私を捨てていなかった、ちゃんとピリオドは待っている、私も向かわないと
「ありがとうございました」
そう言うと私は立ち上がり、登録所を出ようとした、
出ようとした時、女性の方は深くお辞儀をし
「ご武運を、」
と一言私の安全を願ってくれた
と行く前にお世話になったし、お礼を言おうと隣の治安保持隊と書かれた事務所に足を運んだ、
私がノックをするとジャバルが扉を開けて中に入れされてくれた
まだ朝なので、全員、外にはおらず中にいた
「おっ、イアルくんじゃないか、どうだい冒険者にはなれたかい?バルタオに変なことされなかったかい?」
そう言うと隊長さんはバルタオ副隊長さんに頭を叩かれていた
「はい!冒険者に今なれました、バルタオ副隊長さんには多額のお金を貸してもらってなんと俺を言えばいいか・・・だけど・・・必ず返すので待っていてください!」
そう言うと隊長さんと、その隣の女性の方はとてもニコニコしていた
「まあ、いつでも来い、俺たちはいつでも待ってるぞ、
ここにしかいないからな、」
そう言うと私は事務所を出て行き、馬車乗り場へ行った
そしておもむろにギルドカードを見せるとありえないぐらい安くなった金額で馬車に乗り、私はリーストへ進めていくのであった、
「ピリオド・・・私、追いつくよ」
荷台の外の光を石に照らしながら、馬車は私を揺らして行った
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