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別に構わん

「この杖は魔力維持装置はいいがその分出力する時100パーの力が出せないし」



「・・・・・」



「この杖は軽量型だが、上位魔法だとすぐさま塵になる、この杖は安いが耐久がカスだ」



「・・・・・」



なんで私はこんなところでたっているのだろう、腕を引っ張られ片っ端から杖を見ては置いて、見ては置いて

私はそんなにお金ないんだけどな・・・



「これは維持的にはいいが重いな・・・ってお前聞いてるか?」



「ひえっ、はっはい!聞いてます!」



「そういえば、お前はどんな杖をご所望なんだ?」



正直、魔法が打てて安かったらなんでもいいんだけど



「うーん、しいて言うなら、安くて・・・」



「却下」



即座に却下された、おいおいおい、私お金ないんだよ?



「安い杖な・・・別に私初心者だから高いやつなんか買ったらすぐ壊すし・・・その考えが甘いんだよ!」



うわぁ、急に怒鳴られた、この人ってそんなに杖に詳しいの?それなら冒険者になればいいのに



「いいか!安いやつほど性能はゴミ同然だ!俺から言わせると、弱いやつなら高いやつを買え!」



いや金ないんだって、じゃあ私にあのレジの後ろの杖を買えって言っているのか?10万エアってなんだ?

終わってるじゃん



「いやだけど私お金がないんですけど・・・」



「そこだ!だから今俺が安くそして性能がいいのを探しいるんだ!お前ご所望は小型系の最新型だよな?」



「まあ、できれば・・・」



「任せな!」



そう言うとバルタオ副隊長さんは私を連れて色々な武器屋に足を運んだ、表から裏まで



「うーん、最低ラインの杖で7500エアか・・・」



商店街の通路を歩きながらバルタオ副隊長さんはブツブツと呟いていた、



「バルタオ副隊長さんって、なんでそこまで武器にこだわるんですか?別に安かったらいいんじゃないですか?」



「冒険者が命を守るために必要な物ってなんだか分かるか?」



「えっ?えーっとやっぱり防具とか回復剤とかですかね?」



「武器だ、どんな脅威も倒してしまえば脅威ではない、それなのに人は何故か攻撃された後の準備をする、なんで攻撃される前に潰すことを考えないのか、不思議でしょうがない」



まじかこの人・・・最初会った時にも拳でなぐってたけど

本当に脳筋ってキャラじゃん



「・・・そうですか」



それしか言葉に出てこない





「あっここだ」



そう言って止まった場所はどう見ても普通の店だった、 看板には武器専門店とあるだけ、ただ店の扉だけは頑丈そうな鉄でできていた。



「ここは?」



「俺の行きつけの店だ、まあ一見さんお断りだがな」



そう言いながらバルタオ副隊長さんは扉を押し開けた。



ギィイという音と共に店内に入ると、



壁一面には剣が飾られ、カウンターの奥では店員らしき人が立っていた。



「おお、これはこれはバルタオ様!

いらっしゃいませっ!!」



すると奥にいた50代ぐらいのおじさんが大声を出しながらやってきた、



「おう!今日もいいもんはあるかい?」



「もちろんでございます!最近入った新商品もありますよ!」



そういうとおじさんはカウンターの下から木箱を取り出した、



「こちらになります!」



そう言うとその箱を開けて見せてくれた。


中には黒い棒のようなものが入っていた。



「ほう、こいつは珍しいな」



「はい!こちらは聖堂の杖になっておりまして、魔力維持装置はもちろんのこと軽量化にも成功しております!」



「ほぅ・・・いくらだ?」



「10万エアとなっております!」



その値段を聞いた瞬間私の全身が凍りついた、



おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい???



「ちょっちょっと待ってください!?10万エアって高すぎませんか?」



私は慌てて二人の間に割り込んだ



「なんだお前?文句あるのか?」



「だって、そんなの買えるわけないじゃないですか!」



私が必死に訴えかけると、バルタオ副隊長さんが鼻で笑った。



「ふん、金が無いなら貸してやるから安心しろ」



「いえ、そういう問題じゃなくてですね・・・」



「じゃあどういう問題があるんだ?」



「いやだから・・・」



「そもそもお前は魔法を打てるだけで満足なのか?違うだろう?お前が求めているのは自分の身を守る為の力だろ?」



「まあ・・・はい」



「ならば金を貯めればいい話だ、それまでこの杖で我慢しとけ」



「・・・わかりました」



確かにそれは正論だ、でも こんなに高い買い物をしたくはないなぁ・・・



「それでいい」



バルタオ副隊長さんはそういうとおじさんから杖を受け取った。



「また来るぜ」



「毎度ありーーーー!!!」



おじさんの声を聞きながら私達は店を後にした。



「あのー10万エアも貸して貰っていいんですか?こんなまだ3日しか会ってない人なのに・・・」



「ああ気にするな、どうせ返ってくる保証のない借金だ」



その言葉には何か棘があるようなないような・・・



「ありがとうございます」



本当に良い人なんだか悪い人だか分からないなこの人は



「さて次は防具屋に行くぞ」



「えっ?」



「何だ?何か不満でもあるのか?」



「いえ、無いですけど・・・」



正直これ以上は勘弁してほしいんだけどなぁ



「防具は動きやすい物を選びたい」



「そうですか」



もう何も言うまい その後、バルタオ副隊長さんは防具屋で上下の服、靴、胸当てなどを買ってくれた。こんな私に



「まあこれぐらいあれば十分だろう」



「本当にすいません、ここまでしてもらって」



「別に構わん、どうせ使わない金だ」



「よし、それでは帰るとするか」



「はい!あっ荷物持ちますよ」



「いらん、それより早く来い」



「はい!」



こうして私は生まれて初めて、自分用の装備を手に入れた。



多額の借金と共に

嬉しかったけど、お金は貯めなきゃな・・・

本当にどうしよう10万5000エア分なんて

こんな私に払えるの?







少しでもいいなと思ったら評価がしてもらうと飛んで喜びます

★★★★★

↑こうしてもらうとモチベーションがめっちゃ上がります

他にもアドバイスがあればどしどし感想へ


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