記憶の時4
俺がここで働いて数ヶ月がたった、ここで働いていることもあり、ここにくる冒険者の会話から、この世界の常識はだいたいわかった、しかもこの世界には他にも沢山の転移者がいることもわかった、いるかもしれない、ユウヤが、この世界に・・・
「冒険者になる?」
俺はある程度の金の溜まった頃にシキラさんに相談をした
「はい、俺は冒険者になって見つけたい人がいるんです。」
「そうかい、でもあんた、冒険者になるということは、自分の強さを理解しなきゃ行けないよ。はいこれ」
とシキラさんはカウンターの奥から古びたカードを渡してきた
よくここにくる冒険者が見せて来ていた奴に似ているが、それにしては古すぎる
「これは・・・?」
「これはね、ギルドカードといってこれがないと冒険者になれないんだよ、冒険者になるためにも結構な金がいるからこれを使いな、おばさんが昔使ってたギルドカードの予備さ、触ってごらん」
俺はそのカードを触ってみた、触ってみるとなんにも書いてなかったギルドカードから文字が浮かび上がりそこから自分のステータスといえるものが浮かび上がってきた、
「なんだ・・・これ・・・剣?」
「それはね・・・ステータスからあんたに合う武器さ、まあ憶測だからそれが全部ってわけじゃないけどね」
他のステータスはどうなのかと聞くとシキラさんは全体的な平均だって言っていた
「これで俺も冒険者なんですか?」
冒険者・・・店の人が見せたら宿代がすごい安くなるぐらいしか使うところを見たことがなかったけど、他に何が使えるんだ・・・
「そうだよ、でも今のあんたは戦ったこともないから、下手したら死ぬよ。」
「じゃあ、ここで修行しろと?」
「けど独学の修行じゃ身にならないからね・・・本当はちゃんとした勉強の場に行った方がいいけど、あんた金ないしね・・・」
そういうとおばさんはブツブツと独り言を言い始めた
「えぇ・・・あいつ?・・・あいつはヤバいって・・・でもあいつしかいないよなぁ・・・」
そうブツブツ言ったあと何か覚悟を決めたように、独り言を止めた
「あんた、無料で強くなる場所があるけど今から教える場所はだいぶきついよそれでいい?」
それは無料で強くなれるかもしれない場所の提案だった
「どこでもいいです!教えてくださいその場所を!」
俺は早くあいつに追いつきたいから強くなりたいだ、そのためだったらなんだってしてやる
「わかった、私から今日頼んでおくから、明日この町の外れにあるエンチ商店にいきな」
エンチ商店?この数ヶ月の記憶を辿ってそんな町あるのかと思ったが、一つだけあった、イアルと買い出しに行った時にやっているのかやってないのか分からない道具や、イアルに聞くとあそこは近寄らない方がいいと言われた店だ
「ありがとうございます!」
「え?ピリオド、冒険者になるの?」
ちょうど俺達が話している最中にイアルが通りかかり、聞いていた
「ああ、したいことが決まったんだ」
イアルには感謝しかない、ただ俺の心とは裏腹にイアルは違った
「・・・いやだ」
否定だった、その声には何か悲しみのあるような・・・
「イアル!」
シキラさんが止めよう止めようとしたが、イアルは止まらなかった
「いやだ!なんで冒険者なんてなるの!どうせ死ぬだけじゃん、もうさ・・・ここにいようよ・・・」
「イアル!部屋に戻ってなさい・・・」
そうシキラさんがイアルに叱るように言うとイアルは部屋に戻っていった、ただシキラさんも区切りの悪い叱り方だった
「ごめんなさいね、この町であの子と同年代の子は全く居なくて、来たとしても冒険者としてなの、そこで友達になっても彼らがここに帰ってくることはないの、だから嬉しかったのよ、あなたが来て、あなたと友達になれて。」
「・・・そうですか」
それもそうか、ここの従業員は俺を合わせて3人町の同年代はほとんどいない、そんな時に来た俺だ、さぞ嬉しかったのだろう、だから離したくない、俺と一緒じゃないか、掴んだ希望はそのまま置いておきたい
「まぁ、明日エンチ商店に行きなさい、泊まる場所まだここでいいから。」
「ありがとうこざいます」
この感謝は最初の時の感謝より複雑だった
翌朝、俺は例のエンチ商店へ足を運んだ、
「ここか?」
と目に見えたのは武器や道具が乱雑に置かれている場所だった。
「すみません、シキラさんの紹介できた、ピリオドなんですけど・・・」
といいエンチ商店の中に入った、
「あんたがシキラが言ってた輩か」
そうすると奥から1人の男が出てきた
「はい、ここで強くなれると聞いてやって来ました」
「強くなりたいねぇ・・・俺の修行はきついよ。」
と少しだるそうな感じで髪をかいていた
「それでも!強くなりたいんです」
「おっ、威勢がいいねぇ、好きだぜぇ俺はそうゆうの、けどなんでそんなに強くなりたい?」
「追いつきたいんです、俺の友達に」
「そうか、そうかそんな理由か、まぁ強くなって損は無いからな、いいだろうつけてやるよ稽古」
「ありがとうこざいます!」
「ただし"素質"があればの話だがな」
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