路地の時
「わかった、雲出ユウヤね聞いてこよう、待合場所はギルド登録所の近くで1時間ぐらいしたら戻ろう」
とプレーンが言い俺たちは3手に別れた
「すみません、転移者の雲出ユウヤって人知りませんか?」
「雲出ユウヤ?ごめなさいね私は最近の転移者の情報に疎くて」
「そうですか、ありがとうごさまいます」
「雲出ユウヤ?いやぁ?知らないねぇ」
「昔の転移者の勇者様なら分かるけど今の転移者は知らないなぁ」
「なんで、聞いた人全員知らないんだよ」
おかしい、こんなにもユウヤどころかあのクラスの情報すら出ないなんておかしすぎる・・・そうなことを思いつつ初めての街で多くの人混みをかき分けて進んだので気づいたら俺は人気のない路地裏に着いていた
「・・・ここは人がいないな、路地裏か」
とさっきまで人の声が絶えない街だったが今は自分の担いでいる剣が揺れる音と靴が地面が当たる音だけがその路地裏に響いていた、その時
「うわぁ、あぁ、返せよ!僕のギルドカード返してよ!さっき手入れたばっかなのに!」
「へっ、どうせ街を出でも魔物に襲われて死ぬだけなら俺が貰って有意義に使ってやるよ」
と路地裏の奥で男が少年のギルドカードを奪おうとしていた時
「なにしてんだ!お前そいつに返してやれ!」
と俺がそいつらの会話に首を突っ込んだところ男が
「なんだお前は」
「お前、人のギルドカードを奪うのは犯罪だろ!!」
「犯罪?大丈夫さここでこいつを殺せばこのギルドカードは俺のもんだ!」
と男が少年に剣の振りかぶった
「やめろ!」
と咄嗟に剣を抜き振りかぶった剣を止めた
「いい判断力だ、お前いい冒険者になれるぞ」
と俺と男は1歩後ろに下がり睨み合った、そうすると男が
「・・・まぁ、いいだろう今回はこんぐらいで止めて置いてやるよ、じゃあな」
と男は一飛びで屋根にのり去っていった
「あぁ、くそっ、ギルドカード返えしやがれ!」
と言ったが俺はすぐにあそこまでの屋根に登れないので、とりあえずうずくまった少年の元へ寄り添った
「あいつだ・・・」
と小さな声で言った少年に
「あいつって?」
「・・・初心者殺しのスタートエンドだ・・・いるなんて・・・」
と体全体を震わせて怯えていた
「・・・君?とりあえず一緒に来い、ギルドカードをあいつから取り返すぞ」
と少年を連れて2人はギルド登録所に向かった
初心者殺し・・・そんなのがこの王都に野放しにされているのか・・・
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