ピースの空いた幸せ
足を進め角を曲がり人の声を頼りに進んで行った先には、家族連れやカップル、友達同士で遊びに来たであろう人達で溢れかえっていた、子供達の賑わう声、焼きそばやたこ焼きなどのソースの香ばしい匂いや甘ったるい匂いが合わさりあい、そこには全てがひとつに混ざっている、悪く言えばカオスだ、だがそれでいい、それが祭りだ
とも、俺は言ってられんがな、鍵が人に化けていると推理したけど鍵って人に化けてるならどう使うんだよ、手の形状が鍵になるのか?いや無いな化けると言うより持っている人って見た方がいいよな、だとしても誰なんだ?ここは俺たちの記憶を合体された場所だ、その友人とかの枠にすんなり鍵を持った誰かが入った訳だよな・・・なら鍵を持った人は部外者外からの人って訳で・・・
うん!、ダメだな俺にそんな推理なんて性にあわない
好都合か知らないが鍵はあっちから来てくれるんだ、俺はそれを待つだけ・・・だと思う。
「おひぃ、おまへはいいほか?」
俺がプレーン達の背中を追いながら歩いていたはずなのに、プレーンはいつの間にか、右手に焼きそば、左手にたこ焼き、口にはりんご飴と、完全にバカの集合体のような姿がそこにはあった、てか俺ずっと背中追ってたよな・・・?いつの間に?
「うぇ?お前その姿完全に欲張りすぎた小学生じゃねーか、高校生の威厳0かよ、あといつ買ったんだよ。」
「え?速攻買った。」
口に頬張っていたりんご飴を噛じると、プレーンはそれを焼きそばの上に乗せ、俺の質問に答えてくれた、絶対食べた後で良かった。
「え?何?直江、アホなの?私が見ない好きになんでそんな欲張りすぎた小学生みないなの?ほら、袋あげるからこれにいれな。」
そう言うとイアルは自分のバックからビニール袋を取り出しプレーンに渡した。
「ほら、俺も手伝ってやる。」
俺とイアルはビニール袋の取手を両方持ち広げると、まだ食べる予定のないたこ焼き、焼きそばをビニール袋に入れて取手の穴をプレーンの手を穴に入れた。
「めっちゃありがとう!」
「はいはい」
あぁ、これが俺の掴みたかった日常なんだろうな。
「あのー、何があったらそうなる訳?」
「全部あのくじが悪い。」
プレーンの袋の中にはよく消えない消しゴムや鉛筆などのくじのハズレ枠が1、2、3・・・いややめておこう、見れば見るほど悲しくなる、その他にもというか今プレーンは空気の入った剣を右手で持っている、多分それもハズレ枠なんだろうな。
「・・・どんまい」
「いや!大丈夫だから!ほら!見て!ハンドガンのやつも手に入れてるから!ほら!」
そう言うと袋から1番でかい箱を出した、パッケージにはハンドガンの写真がプリントされており、赤い文字で
「絶大な威力!」と書いてある、まあなんというかって感じだな。そしてなんでこいつはそれを今開けているんだ、本当に高校生か?まあ高校生じゃないんだけどね。
「ゲームみたいだろ」
そう言うとプレーンは左手で銃を右手で剣を持っていた、まあなんて安易な、でもその姿は俺にとって・・・
ドォン!
けたたましい音と共に俺の頭上に最初の花火が上がった。赤色で鮮やかな色だ。
「おっ、きたか、本日のメインイベント」
「綺麗だね〜」
さっきまで様々な人が各々のことをしていたのが花火ひとつでそれに釘付けになってしまった。
そしてその花火と皮切りに花火が上がり始めた。
「これが・・・見たかったにちじょ・・・」
「ピリオド!!」
その瞬間また俺の心臓が飛び上がった。
「さっきクロンから・・・来たよ、最初で最後のチャンス・・・」
このままいたら俺はこの日常のまま死ねるのか、このままこいつらのと・・・こいつら・・・?こいつらだけ?
いや、違う、俺は!俺は・・・!
「すげー」
「そうだね」
「直江、夢野・・・いやプレーン!イアル!」
そうなんだ俺はこの世界入れない、いてはダメなんだ、
だって・・・
「プレーン?」
「イアル?」
「ついてきて欲しい場所がある!!」
「え?なになに?」
「話は後だ!」
「え?ちょっと・・・」
そうだ、イアルは浴衣だ、なら
「え?え?ちょっと!?えぇ?!」
よし、俺はイアルを背負いあげると全速力で走り始めた。
「やっぱり、最高だよ、お前!陸上部舐めんな!」
人の垣根を払うように俺は走った、花火の真っ最中だったこともあり人の通りはまだいい。
あとはあのカレー屋だ
「はぁ?!なっ、何してんの?!」
「御託は後だ!ダルド!行くぞ!」
そう言うとダルドは少し微笑むと。
「それでこそだ!」
よし、役は揃った!
「ズチ!案内よろしく!」
「ふぅん?俺の速さについてこいよ?」
そう言うとズチは俺の頭の方へ移動した。
「その先右」
「そこ真っ直ぐ」
今ならアドレナリンが、MAXだ、俺の中のピースがかっちりハマった感触、今ならなんでもできる、その世界の解読もな!
「あ、解読」
「そこ左!」
やっと、昼に来た道へ戻ってきた、ここからなら、俺でも行ける、
「おい、ズチ!あとは今日と一緒なんだよな!」
「そ・・・だ・・・よ」
その瞬間ズチの声が砂嵐のラジオのように途切れ途切れになってしまった?
「え?誰?!」
後ろからプレーンの声がする、多分戻ってきている、だからプレーンへ戻ったいや、戻されたのか。
「まぁ、いい!」
あとはぶっ飛ばすだけだ!
「はぁ、石ごときが張り込み?石1つで何が出来んのっての、もう記憶なんて戻らない、みんな幸せに死ねるんだよ、だから抗うなよ。」
「その口ぶり、君は人を信じていないみたいだね・・・」
「決まってんじゃん、あんな低脳。それなのに・・・それなのに・・・!」
「ふっ、」
「何がおかしい」
「いやさ、僕達も時折そう思うよ、人間は低脳だよ、ゴミでカスだよ、でも、案外人という生き物は・・・」
「面白かったりするんだよ。」
ー解読者ー
「お前だったんだな、鍵は」




