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report 鉄砲坂の家
藤見市の駅前から少し外れた場所に所在する。
その周辺にはかつて、藩の鉄砲御用人たちが暮らしていた事から鉄砲坂という地名で呼ばれるようになった。その一画に佇む平屋の廃屋こそが、くだんのスポットである。
そこでは前住人の老婆が孤独死しており、彼女の霊が出現するのだという。
近隣の住人は生前の老婆について口煩く、神経質であったと評するも、ゴミ拾いなど誰もやりたがらない町内会の仕事を率先して行ってくれたなど、人の良い一面もあったと語っている。また旅行好きで、よく近所にお土産を配っていたらしい。
彼女の霊は仏間での目撃例が多く、中には肝試しに訪れた際に、物凄い形相で怒鳴りつけられたという体験談もある。
酷い霊障にあったという話は聞かないが、建物が古く倒壊しそうなために、別な意味で危険度の高いスポットである。
危険度ランク【C】




