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report 螺木町の空き家
牛頭町と隣接する螺木町の外れに所在する。
この家は元々、相模湾岸の某所にあったものを移築したものらしい。
元々はプロテスタント教会の牧師館であったらしく、イギリス人の牧師一家が暮らしていたようだ。しかし、一九九〇年に、このイギリス人一家が心中を図り、長らく無人の廃墟として打ち捨てられていたのだという。
そのあと実業家のH氏の手に渡るのだが、彼がなぜこの館を日本海側へわざわざ移築したのかは謎に包まれている。
H氏は夫婦で十年あまりこの家に暮らしていたようだが、事業の失敗で多額の借金を負ったのちに失踪。
昨今、H氏と、その妻の遺体が長野との県境の山中で発見されている。
また、H氏の後にこの家で暮らしていた家族も離散しているようだ。
以降は廃墟となっていたが近隣住民によれば、この家の周辺でみすぼらしい格好の不気味な女が度々目撃されているのだそうだ。
このように、何かと曰くの多いスポットではあるが、インターネットなどでの知名度は低い。
危険度ランク【B】