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report おにぎり坂
県庁所在地にある大夫原公園と表通りを結ぶ全長二十メートルほどの階段坂で、この場所で転倒した者は死ぬという言い伝えがある。
何でも昔、一人の花魁を巡り刃傷沙汰があって、そのとき死んだ男の祟りであるのだという。
しかし、そうした事件が起こったという記録はなく、実際にあった出来事であるかはかなり疑わしい。
一説によると、近くの劇場を拠点としていた劇団の創作であるとも言われている。
また事件があったのは別な場所で、今はもう、その坂道は存在しないのだという話もある。
いずれにせよ、階段の角度は急で足元は滑り易く、雨降りの後などは、かなり危険である。
危険度ランク【E】