356/847
report 赤い地下室
元々は二〇一〇年辺りに開設された個人サイトで横瀬太一と呼ばれるアーティストが管理人だった。
彼の描いた作品が多数アップされていたが、そのモチーフとなっているのは不気味な怪物の女の絵ばかりであった。
横瀬氏によると、この絵は“地下室の女”という恐ろしい怪物らしい。
また、赤い地下室が開設された当初から『このサイトに一時三十四分にログインした怖がりの元には、地下室の女がやって来る』という奇妙な噂があった。
しかし、この噂は一説によると横瀬氏が意図的にインターネットに流布させたものらしい。
どうも自らの知名度をあげるための自作自演であったのだという。
この事からインターネット上では、赤い地下室にまつわる怪談はデマだとされている。
しかし、秩父に所在する横瀬氏の実家では、自殺した彼本人を含めて四名もの人間が死んでいる。
これを地下室の女の呪いだとする声もあるのだという。
危険度ランク【B】