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report ソレイユ黒狛四〇四号室
黒狛駅の南口から徒歩二十分。住宅街と田園地帯の間際に所在する。
二〇一二年の夏、このマンションの四〇四号室で人気作家の腐乱死体が発見されたのは未だ記憶に新しい。
更に二〇一九年末に、この部屋に住んでいた男性が、およそ一月近くも加害者の女に監禁され暴行を受けるという、恐ろしい事件が発生した。
被害者のMさんは加害者のSについて「まったく知らない女だ」と証言しており、以前よりストーキング行為を受けていたのだという。
更に驚くべきは都内某所のSの自宅アパートからは、嬰児のミイラが二体と、成人男性の物と思われる干からびた身体の一部分が四人分発見された。
Sには余罪がある物と見て警察は取り調べに当たっているが、酷く錯乱しており、意味不明な供述を繰り返している。
尚、Sは数年前まである宗教団体の施設で暮らしていたという情報もあるが、真偽の程は定かではない。
危険度ランク【E】




