Crossing Intention vol01 キャラクタークリエイト
ネットゲームをプレイするにはSNS同様、まずはアカウントを作成しないといけないようだ。
公式サイトの左側に表示されている新規登録ボタンをクリックすると
ユーザー情報の入力フォームが表示される。
ゲームアカウント作成の仕組みはどうやらSNSアカウント作成のときと手順に大差がないようで、
とくに躓くこともなく手順に従ってアカウントの作成が完了するとマイページへ画面遷移した。
マイページには運営会社からゲームについてのお知らせの他、
ユーザーが立てたスレッド一覧、新着日記一覧、ゲーム内キャラクター画像など、
様々な情報が掲載されている。
どうやらこのCrossing Intentionは、ゲームとは別に、独自のSNSを持っているようだ。
PCのメニューバーにお知らせアイコンがポップ表示される。
カナタからの新着メッセージだ。
カナタ:最近のネトゲの公式サイトはSNS機能もあるのか。至れり尽くせりだな。
イッチ:そうなんだ?
最近も何もネットゲーム自体やったことがないから分からない。
こういうものだと思って、とくに疑問も持たなかったけど。
イッチ:アカウントは作ったよ~
カナタ:じゃあ次はクラのインストールだな
イッチ:え?クラ?クラってなに?
カナタは丁寧に説明してくれたのだが、
ネットスラングや専門用語が多くまるで呪文のようでよく分からなかった。
クラとはクライアントのことらしい。ゲームによってはパッケージとも呼ぶそうで、
どうやらゲームをプレイするにはPCにゲームソフトウェアをインストールする必要があるのだとか。
公式サイトのマイページ上部メニューにクライアントダウンロードという項目があったので、
さっそくダウンロードを開始した。
イッチ:ダウンロード10分…
カナタ:俺もそんなもん。環境にもよるけどインストールとアプデを含めると20分ってとこだな~
イッチ:え?アプデ?アプデってなに?
カナタ:ggrks
ググれカス。
何でもかんでも人に聞いたりしないで、自分で調べろ。そう言いたいようだ。
アプデとはアップデートのことらしい。
ネットゲームは新しい機能のなどの追加でバージョンアップした際に、
サーバーへ接続しインストールしたクライアントの更新をする必要がある。
このことをアップデートというのだとか。
カナタが言うには、ネットゲームにも色々あるようだが、
基本的にクライアントのインストールを必要とするネットゲームを初めてプレイする際は、
アカウントの作成、クライアントのダウンロード、インストール、アップデートの作業が必要らしい。
だったら始めからダウンロードするクライアントそのものを
最新の状態にしておいてくれればいいものを。
そんな話をしているうちに、クライアントのダウンロードとインストールが完了した。
デスクトップ画面にCrossing Intentionのアイコンが表示される。
イッチ:おー、ちょっと感動。なんだか一仕事終えたような気分だ
カナタ:きみはじつにばかだな。まだ始まってもねーよw
Crossing Intentionのアイコンをクリックすると、
ゲームログイン画面が表示されると同時にアップデートが開始された。
アップデートの進行状況を示すゲージがぐんぐん伸びていき5分も経たず完了し、
ゲームスタートボタンが緑色に光った。
ようやくゲーム開始だ。
ゲームのオープニング映像が流れはじめ、ここにきてようやく気が付く。
あれ?このゲーム見たことあるぞ。
イッチ:このゲーム、テレビCMやってるやつだ!
カナタ:お前、ようやく気が付いたのかwww
そう言えば、公式サイトの3Dアニメーションに映っていた猫耳の女の子、
以前テレビCMで見掛けたことがあった。もしかしてこのゲーム割と有名なのかな?
そんなことを考えているとオープニング映像から渋いおじさんの声でナレーションが流れる。
───剣と魔法と科学が融合する開拓の新大陸イリーア
金のため、あるいは名誉のため、それぞれの思いを掲げ冒険者たちが集う───
おじさんのナレーションは難しくてよく伝わってこなかったが、
どうやらこのゲームのコンセプトは僕たち冒険者と呼ばれるアウトローが、
イリーアという最近発見された新大陸で冒険や開拓をすることが目的らしい。
オープニング映像が終わると画面が暗転し、
冒険者を作成して下さいというメッセージが表示された。
イッチ:冒険者を作成するところまできた!
カナタ:律儀にOP全部見てたのか。俺はもうキャラメイク終わったよw
Crossing Intentionは特定の決められたキャラクターを選択してプレイするのではなく、
キャラクター名の入力の他、性別と種族を選択し、
その特徴に準拠した顔や髪型、体のパーツ、身長、キャラクターボイスなど、
細部を組み合わせていってオリジナルのキャラクターを作らないといけないらしい。
イッチ:名前はイッチ、性別も男でいいかな。
カナタ:俺は女にしたぞ。
イッチ:男と女で何か違いがあるの?
カナタ:おっぱいが男にはないが女にはあるぞ。
イッチ:ちげーよ!
カナタがプレイ前に調べたゲームの事前情報では、
性別、種族間の能力差はないそうで、固有性は完全に見た目のみなのだとか。
それなら気兼ねなく、好きな性別、種族でキャラクターを作ることが出来る。
用意されている種族は6種族。
ヒューマン、エルフ、ドワーフ、ワービースト、ジャイアント、リザードマン
どれも基本的には人の形状に準拠しており、僕の知っている王道のそれは少し違っていた。
エルフはヒューマンを少し縦長にし耳を尖らせた、おおよそイメージ通りの形状だが、
ドワーフは小さい髭のおじさんではなく、いわゆるロリショタ枠だった。
ワービーストはテレビCMに映っていた猫耳の他、ウサ耳もいた。
おそらくこの種族がマスコット的立場で、人気があるのだろうと思う。
ジャイアントは確かに他種族より筋肉質で大きい体躯をしていたが、
巨人というには小さく、ヒューマンの1.5~2倍の大きさだ。
そして一番違和感があったのはリザードマン、体の所々に鱗が生えたヒューマンだった。
ただこれはこれで、好きな人はいそうだが。
種族に関するイメージの差異を感じたのはカナタも同様だったようだが、
Crossing Intentionはのサービスは日本以外にも数ヶ国にサーバーを持っているらしく、
R指定のないゲームをグローバルに展開するには色々規制が厳しかったみたいだ、
という裏事情を教えてくれたのだが、僕はゲーム業界って大変なんだ…
という小学生並みの感想以上は持たなかった。
イッチ:カナタは何の種族にしたの?
カナタ:ドワーフとワービーストで迷ったがな。それは後でのお楽しみだぜ
ゲームワールドで会えば分かると言いたいようだ。
そうかカナタはドワーフかワービーストか。
そうだな無難な所でヒューマンか…、いや少し捻ってリザードマンにしようかな。
僕は身長が低く華奢で色白、声はやや高く中性的で髪も長めなので、
よく女の子に間違われることがある。
慣れと諦めで、最近はあまり気にならないようになってきたが、
中学まではそんなルックスの自分が嫌だった。
髪を短くしたら女の子に間違われないだろうと坊主頭にしてみると、
今度はコケシみたいと笑われた苦い経験もある。
だからせめて、このゲームのイッチは、男らしいキャラクターに作り上げよう。
黒髪短髪で、リザードマンのMAX身長である2メートル、筋肉質で色黒がいいな。
キャラクターボイスも野太いほうがいい。
僕は、性別・男、種族・リザードマンを選択し、この種族と性別に準拠したパーツを組み合わせていく。
こうしてユアン・マクレガー似の渋いキャラクターが出来上がった。
男らしいイッチ、非常に満足だ。