初めての復讐
長い一日が終わり翌朝を迎える啓介とセシルは啓介が作った朝食を済まし変装をして出かけた。
今日の目的の一つ目は今まで健康診断により被害をあって来た啓介はすべての健康診断所を一つづつ潰すことにした。
そして今まで自分の事じゃないと思って啓介にぼろくそ言ってくれた公務員に復讐することも含められていた。
二番目はそんな啓介達を邪魔しにくる警察を殺して銃を沢山奪うことだった。そのため啓介は大きなバックを肩に掛けている。
「銃を奪いたいなら警察のところに行って直接奪えばいいんじゃない?」
「俺は何もしない人は殺したくないんだ。だから俺の邪魔しに来たとき殺して奪うの?」
「めんどくさい奴だな。」
啓介は試しにタクシーじゃなく電車を乗ってみることにした。どうせ後で騒ぎを起こすとばれると思い電車で
指名手配犯である自分の正体が変装しててもばれるかどうか確認をしたかったからだ。
セシルは指名手配犯であっても顔が知られてない為変装が無くっても良かったのだが後で起こす事件で自分と一緒にいることにより共犯だときづかれるだろう。そのためセシルにはマスクとサングラスそして帽子を被ってもらった。今日の啓介は桂は被らずに帽子とサングラスだけにした。復讐するときは顔を見せて自分だと気づかせた方が楽しいと思ったからだ。
啓介はやっと自分の本当に家がある町にたどり着いた。
久しぶりの故郷にきた啓介の表情はあまりよくなかった。子供の頃から生きて来てこの町では良い思いでが一つも無かったからだ。啓介が幼いころから仕事もしないで酒ばか飲んで啓介と母に家庭暴力を振るう父、何とか親戚の協力により離婚が成功した。そして中学生時代に脚フェッチ告白により女の子から嫌われたこと。
そして高校を卒業して就職が出来ずニートになり友達を一人一人と失った。そして最後は自分の無力により母を失ってしまった。いい思い出など全くなかったのだ。
嫌な過去を思い浮かべながら啓介は昔の自分の家を過ぎていった。誰もいなかったが何処かに刑事でも隠れているんじゃないかと思い念のため家には行かなかった。どうせ大切なものなど無かったからだ。
入ったとしても嫌な過去しか思い浮かばないからだ。
一歩一歩歩きやっと健康診断所までたどり着いた。セシルを外に待たせて入ろうとしたのだがついてきたがったので一緒に入ることにした。復讐の相手である公務員は2階で仕事をしていつため2階まで上がった。
カラスドアから見たらそこには暇そうに机に座りコーヒーを飲んでいる公務員男がいた。今日は身体検査のひじゃないためゆっくりと何らかの書類でも作成してるようだ。他の公務員達も自分の机でパソコンを使い何かを調べたり作成してるようだった。そこにいる公務員達は全員啓介の顔を覚えているはずだ。
何年前からずっと偽の身体情報を国へ報告してくれと頼んだからだ。土下座までして頼んだ日もあった。しかし全員国に偽情報を送ったら法律違反ですよと公務員である自分らが法律を守らなきゃ誰が守るなどそんなことを言い続けた。しかし国民一人の偽情報を一回くらい報告したところでばれなきゃ何も起こらないのも事実、つまりここにいる全員は啓介の人生がどうなろうが自分とは関係ないという態度を取っていたのだ。
その中でも自分をめんどくさそうに思っていた右から一番端っこにいる男が一番ムカついてきた。
だから啓介はガラスドアを開け最初その男に近づいた。
「すいませんが、今日は身体検査はやっておりませんが何の御用でしょうか?」
「貴方に会いに来ました。」
「私に?」
「俺の声もう忘れたんですか?何年かも知り合った仲なのに」
「声だけじゃわかりませんからサングラス外してもらってもよろしいでしょうか?」」
啓介はイラっと来た自分の声すら覚えないくらいあいつにとってはどうでも良かったことのようだ。自分は土下座までして必死だったのに。公務員の要望通り啓介はサングラスをゆっくりと外した。
「あ、あんたが何で、、」
啓介の顔をみて驚いた公務員は大声を出した、それを防ぐため啓介は手で彼の口を閉ざした。
患者の身体検査中のプライバシーを守る為隣とは薄い壁で見えないようになっていたため今の啓介達の行動を見た人はいない。正面にあるガラスドアに誰かがいたのなら見られたかもしれないが今外には誰もいなかった。
「静かに喋れ、じゃないとここで殺す、今俺は拳銃を持ってる、分かったなら静かに俺と会話するんだ。殺す気はないから安心しろ。」
指名手配犯になった啓介が拳銃を持っているという嘘を信じて自分の状況を瞬時に把握した公務員は目を二回動き啓介に返答した。分かったというサインだろう。公務員の口から手を放し彼の椅子の隣にある椅子に座る啓介だった。
「何であんたがここに、指名手配犯になって逃亡中だと聞いたのだが。」
「そうよく知ってるな、じゃ何で俺が今犯罪者になったか分かるか?」
「そんなの知らないよ、分かるはずがないでしょ。」
「分からないか、体の弱い母のため早く就職しなきゃいけないとあれほど言ったのに。」
「まさか。」
「そうだ、俺の母は亡くなった。そして俺は復讐のためその法律を作った総理を殺しに行ったのだ。しかし無力な俺は何もできずに捕まり刑務所に行った。しかし見事に脱走して今お前の前に現れたってわけ。」
「それで何でここに来たんですか?また高血圧にでも調査しに、まさか俺に復讐しに?」
啓介の今の話で何で自分が働いている健康診断所に来たのか気づく公務員だった。
「私を殺すつもりですか?そんなことしたらあなたも無事じゃ済みませんよ。」
「さっきも言っただろう、お前を殺すつもりはないと、ただ復讐しに来ただけだ。お前にも俺と同じ自分が無力で家族のために何もできずに荷物として生きる辛さを教えに。」
「そんなことしたら大声で叫びますよ。」
「じゃ叫べ。」
啓介は目の前にいる公務員男の脚と腕の関節を一生使えないように捻じ曲げた。
その痛みで公務員は「あああああああ」と叫んだ。その叫びで驚いた周りの公務員達が啓介のところに集まってきた。
「君は山田、指名手配犯となった山田啓介。」
「見てください。信秀さんが倒れてます。」
「私警察に通報します。」
「はははは、覚えてくれてありがたいわ、お前らも俺と同じ痛みをこれから味わえ。」
集まってきた公務員達は啓介と隣に倒れている公務員男をみて通報するなど騒がしくなった。そんな公務員達をみて笑いが止まらない啓介はさっきの公務員にやったのと同じここにいる人の一人一人の関節を捻じ曲げた。そしてまだ一人残っていた。見たことのない若い女公務員だったのだ。
「あんた新人?」
「ははい命だけは?」
「俺の質問に俺が求める答えを出したらお前には何もしないで帰ることにしよう。お前には何の恨みもないからな。それでいいか?」
「はははひ」
「もし病気を持っている人じゃなく体が弱い人がここに尋ねた、例えるなら高血圧の人だとしよう。
その高血圧の男が就職するために身体検査の結果を変更して偽情報を国へ報告してくれと頼んだら君はどうする?断るか?それとも偽情報を国へ報告するかい?」
「偽情報を国へ報告します。」
「じゃ何で報告しなきゃならないと思った?」
「、、、、、そうしないとその人が就職出来ずにニートになるからです。」
女公務員は啓介の答えの意図を分かったのか啓介が求めていた答えを出した。
それを聞いた啓介は満足し気に微笑んだ。
「約束通りお前には何もしないで変えよう、これからは今の答えを守りながら仕事するように。」
「はああはい。」
啓介はこれからただ健康診断所をつぶすよりは今みたいに脅して自分のような被害者を作らないようにすることにした。そしてセシルと啓介は階段から一階に下りて来たのだが一階には誰もいなかった。
そしてパトカーの音が聞こえ始めた。監視カメラで確認して通報して逃げたようだ。
警察は健康診断所の前にパトカーを止めて下りてきた。大量のパトカーとかなりの大人数で来てるようだ。
それほど啓介は今大悪党になってると言えるだろう。警察と啓介達の姿は一階にあるガラスドアによりお互い見えた。
「計画通り、大量の銃が手に入るわ。」
「あれ全部殺すな。」
「あいつらが私達を殺しに来たんだ。殺されても文句は言えないだろう。」
「そうだね。結構大人数だし肉体強化魔法掛けておくね」
「ありがとう。」
銃を装備した警察達が大勢いて啓介が心配になったセシルは念のため身体強化魔法を掛けてあげた。
身体強化魔法で防御力は上がるが流石に銃に撃たれたら死ぬのは同じだ。だからセシルが身体強化魔法を掛けたのは油断して捻じ曲げられなかった弾を避けろと身体強化魔法を掛けてあげたのだ。
啓介の目には今飛んでくる弾も見えるため速いスピードと高い反射神経さえあれば弾など簡単ではないが避けられるのだ。いくら見えたりスピードが速くなったとしても銃により猛スピードで飛んでくる弾をそんな簡単に避けることなどはできない。
しかし啓介の能力は見たものをすべて捻じ曲げる力。だからこんなに堂々と目の前にいる敵の攻撃など当たる訳がない。身体強化魔法は本当念のためのものだったのだ。セシルのとってはそれほど啓介の存在が大事だったのだ。自分のこれからの目的のためにそれと啓介が死んだら自分も死ぬことになる。今の二人を二心同命ともいえるだろう。志は違くとも命は一緒という意味だ。
「貴方たちは包囲された。手を上げ投降せよ。」
警察達は全員パトカーにから出てきて啓介達に投降せよというが投降する啓介達ではなかった。
啓介は一番前で今喋ってる警官を二度と喋れないように首を捻じ曲げ殺した。
それを見た周りの警官たちは超能力などなんなど騒がしくなり啓介達に銃を撃ち始めた。
飛んでくる弾の方向を全部捻じ曲げ警官達へと返した。そしてもうダメだと思ったやら手榴弾まで飛んできた。もちろん方向を捻じ曲げられ沢山の警官が死んだ。そして諦めて逃げる警官も一人づづ現れた。
「俺を殺す気で攻撃しといて逃げる気か?」
破れた扉から出てきて啓介は逃げる警察も全員殺した。警察と記者が乗せて飛んでいるヘリコプターもあったので自分の能力をなるべく世間に知られない為ヘリコプターごと捻じ曲げ殺した。
警察の一人も残らずに殺した啓介は死体の横に落ちていた拳銃を広いカバンに詰めていった。
「危ない。」
セシルの声だった。セシルは自分の身を投げ啓介の盾となった。その理由は啓介を狙い弾が飛んできたからだ。どこから狙撃されたようだ。弾に撃たれたセシルは防御魔法により傷跡一つないようだ。
身体強化魔法とは違い防御という魔法はセシル、つまり悪魔本人しか使えないみたいだ。もし啓介に防御魔法を掛けられたならそうしたはずだからだ。
啓介は狙撃手を探すがかなり遠くから撃って来たようで狙撃手が見えなかった。
危ないと思った啓介はセシルをお姫様抱っこして壁をピョンピョン飛んで逃げる。身体強化された啓介のジャンプ力は軽く3メートルは飛べるようだ。
啓介達を逃さんばかりに狙撃手はもう一発撃って来たが啓介の素早い動きで中々当てられずにいた。
「クソ、あいつ、やっぱり契約者だったのか、通りで刑務所から逃げられた訳だ。
最初見た限り方向転換能力だと思ったのだが飛行機を壊したのから察するにあれは捻じ曲げる能力か、厄介だな。」
啓介達を狙撃した謎のスナイパーは契約者に関して知ってるようだ。これはまた後の話。
ある程度逃げきったと思った住宅街で止まりセシルを降ろしてゆっくり歩いた。
「ありがとう、おかげで助かったわ。」
「勘違いしないでぞうだい。あんたが死ぬと私も死ぬからよ。これからは油断しないでよ。分かった。」
「はいはい分かりました。」
「はいは一回にして。そんなことも分かんないのかしら。」
(うざぁ、マジでうざいなこいつ)と思いながら啓介は能力を使い過ぎて疲れてゆっくりと歩いた。
あれほど能力を使ったら流石にこれ以上の戦いは無理だと思って啓介はスナイパーから逃げたのだ。
もし力が残っていたのなら弾が飛んできた方向にいき戦ったはずだろう。
「待って、啓介。」
「何だよ、いきなり?」
「悪魔と契約者の気配が近づいてるわ。」
「マジかよ。どのくらいだ。」
「かなり近い、何で今まで気づかなかったんだろう、私のしたことが。」
啓介達は焦り始めた。今の啓介は能力を後3回くらいしか使えない程の体力しか残ってなかった。
もし今契約者との戦いとなると100%やられるだろうと思い啓介達は逆の方向に逃げることにした。
しかしその考えは甘かった。いきなり契約者と悪魔が啓介達の前に現れたからだ。まるで瞬間移動でもしたように、契約者と悪魔は二人共頭の悪そうなデブ男だった。何をどう食べればあんな風に太るんだとか何であんなデブが見えないほど速いんだとか思う啓介とセシルだった。
「おい、おい、逃げるなよ、僕達は敵じゃないぜ。」
「じゃ何で俺達を追う?」
「君たちのさっきの戦いを見て君たちに惚れたよ、何の迷いもなしで警官達を次々と殺す、何もかも殺してしまう殺気に満ちた目、素晴らしいと思ってよ、仲間になって二人で世界一の殺人記録を更新してみないか?」
「もしかして私達を狙撃したのはお前らか?」
「何のこと?もしかしてそれCKOかもな。」
「何だそれは?」
「契約者殺しの集団だよ、世界各国にあるらしいよ、もちろん日本にも。それでどうする。同盟を結ぶかい?」
「俺も今人殺し記録更新を目指していたんだ、お前とは気が合いそうだ。同盟を結ぶことにしよう。」
自分達を仲間にしようとする相手の契約者に乗ってあげることにした。今戦ったら殺されるのは確実だからだ。セシルも啓介の意図を呼んだのか何も言わないでいた。
デブ二人は自分達の提案を受け入れることにした啓介達に近づいてきた。
自分達を攻撃しない啓介を見て能力を使える体力がないと判断したのかそれとも余裕で勝てるという自信からくるものなのか何の警戒もせず近づいて来るのだ。
「私の能力は瞬間移動だ、ある程度の範囲なら自由自在に移動できる。さっき見たけどよく分かんなかったけど何の能力だ?」
(こいつ馬鹿かそれとも嘘の情報を俺に教えてるのか?、いやこいつらがいきなり現れたのを見て瞬間移動というのは嘘じゃないだろう。)
「見たものを何でも捻じ曲げる能力だ。」
自分の戦いを見たというデブに嘘の能力を教えたら戦いになると思った啓介は正直に教えることにした。
その正直な情報により相手への安心感も抱かせることが出来るからだ。見たものを捻じ曲げる、それなのに自分らを捻じ曲げずにいるとなら油断すると思ったからだ。それにあと3回は能力を使える、相手が油断した隙に怪しまれずに体に触れることが出来れば相手を一瞬で殺すことができると啓介は判断した。
「近いの握手をしないか?」
「いいよ。これからよろしく。」
デブは自ら握手しようと手を差し出した。何もかも計画通りうまくいきすぎてそこしビビった啓介には手汗がすごかった。しかしここで逃げたら殺されるし今じゃないとチャンスもないと思った。
本当に相手の能力が瞬間移動ならいつどこで殺されるかも分からないしどんな攻撃でも避けられるはずだ。
つまり相手自ら手を差し出す今しか殺すチャンスがないと思った啓介は罠だと思いながら握手した。
デブの手を握った啓介はデブの首を見て能力を使った。そしたらデブの首は捻じ曲がりあっけなく死んで倒れた。もしかして死んだふりでもしてるのかと思い隣にいたデブ悪魔も一緒に倒れて死ぬのからみて確実に死んだのだ。
「何だ?こいつら。」
「ただの馬鹿みたいね、良かったわ、罠だと思い焦ったわ、本当馬鹿で良かった。」
「こんな馬鹿もいるもんだね、本当馬鹿で驚いた。俺の心配返して。」
デブ二人は本当に啓介達と同盟を結ぶつもりだったようだ。そんな二人をあっさりと殺して何ともないように近くでタクシーを乗り家まで向かった。変装をしていても疲れて地下鉄に乗る力すら残ってなかった。
家に戻って来た二人は昨日と同じようにセシルが先にお風呂に入りその間啓介が料理を作りテレビをつけて一緒に食事をした。
次のニュースです。〇〇町で健康診断所が襲撃され沢山の死者が発生しそれを追った警察達も虐殺されました。犯人は刑務所から脱走した山田啓介でありまた逃走中のことです。
山田啓介にあった人は危険なので戦わずに通報してください。通報により逮捕に成功したら賞金として1千万円を支給します。
「俺の賞金1千万円かよ、結構高いな。」
「良かったじゃない。」
「よくねぇよ、まぁ俺の復讐が叶ったら俺の賞金は0になるけどな。」
「何で?」
「前言っただろう。総理を殺して俺がこの日本の独裁者になるって。」
啓介達はくだらない話をしながら疲れて横になった。啓介は疲れてお風呂にも入らず寝ることにした。
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