秘密の、アルバイト
従姉の真紀ちゃんに誘われて元旦だけアルバイトをすることになった。アルバイトをするのは真紀ちゃんのおじさんが形だけ宮司をやっているちっちゃな神社だった。
毎年正月はその神社で真紀ちゃんのお姉さんと巫女さんをやっていたらしい。巫女さんと言っても要は売り子さんなのだが、真紀ちゃんによるとこれが結構大変だということだった。特にお姉さんが上京してしまって、真紀ちゃんは去年一人で巫女さんをしたのだが、とてもとても大変で、私に手伝いを頼んだということだ。
元旦の早朝に神社近くの真紀ちゃんちに来た私は、紅白の巫女装束に着替えることになった。真紀ちゃんはもう巫女装束を来ていて、私の着替えを手伝ってくれることになったのだけれど、服を脱いでいる時、言いにくそうに「奈々ちゃん。」真紀ちゃんが言った。
「これ、履いた方がいいよ。」
真紀ちゃんは白いふわっとしたものを私に渡した。
「何これ。」
受け取って広げたものは、紙おむつだった。
真紀ちゃんは説明してくれた。神社にトイレがないこと。次の日のお昼までお客さんがひっきりなしに来ること。毎年、真紀ちゃんとお姉さんはおむつをしていたこと。昔、アルバイトに来たお姉さんの友達はおむつを嫌がって、結局みんなの前でおしっこを漏らしてしまったこと。真紀ちゃんも、今おむつを履いていること。
私はおむつをはいて、真紀ちゃんに巫女装束を着せてもらった。
「袴だからわからないよ。」
真紀ちゃんはそう言ったけれど、私は形が気になって何回もお尻を触った。
お客さんが来だすと、時間はあっという間に過ぎた。敬語で話すこととか、お金を間違えないようにとか、そういうことを気にしているとおむつをしていることを忘れたけれど、ふっとお客さんが途切れるとおむつのことを思い出して、いつおしっこがしたくなるのか、本当におむつの中におしっこをしてしまうのか、そのことばかりを考えるようになった。
お昼を過ぎて少しして、真紀ちゃんが小さな声で私に言った。
「奈々ちゃん、おしっこ、どう?」
「けっこうしたくなってきてる。」
「あんまり我慢したらだめだよ。私、もうしちゃった。」
真紀ちゃんは顔をちょっと赤くしてそう言うと、そこへ来た顔見知りのお客さんに明るく新年の挨拶をした。
それから少しして、私もおむつの中におしっこをした。
おしっこはあったかくて、いっぱい出たのであせったけど、すぐにオムツに吸い込まれていった。
私はオムツを濡らしたまま、仕事を続けた。
真紀ちゃんがこっそり「しちゃった?」と聞いてきて、私は頷いた。
夕方までに、私はもう一回、おむつの中におしっこをした。
夜になって、一緒に真紀ちゃんちに戻った。「お風呂入ろうね。」私と手をつないだ真紀ちゃんが言った。
私の、そして真紀ちゃんの、おむつの中、どんな風になっているんだろう。私はどきどきしながら真紀ちゃんの家へ歩いた。