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7話 助っ人は遅れて登場するって相場が決まってる

前回の壁ドン!

敵、襲来

  先に攻撃を仕掛けたのは浴衣姿の少女―アイリだ。剣を構えた姿勢から地面を蹴り、一直線にレグルスへ切り込む。対するレグルスは微動だにせず構えること無くただ立っている。アイリはレグルスに届く数百メートル手前で剣の構えを変えた。切り込む姿勢の中、剣身を上に挙げた。その動作と共に光の剣が更に輝きを増してゆく。レンはその攻撃に見覚えがあった。それは異世界召喚初日にアイリが見せた魔法。


光斬魔ルス・エペナイデン!」


 剣を振り下ろすと無数の光の斬撃が放たれた。光の刃は獲物を見つけたかのように勢いよく、そして凶暴にレグルスを襲う。レグルスは避けること無く斬撃を身体で受ける。斬撃を受ける身体からは血が噴き出し、身体を切り裂かれる。攻撃が終わりアイリは後ろへ後退して再び腰を落とし剣を構える。

  レグルスは身体中から血を流しもはや瀕死状態でなのが見て分かる。

 終わったと思ったレンはアイリに近寄ろうとした。しかし、アイリの言葉にレンは動きを止める。


「来ないで!まだ、終わってない…」


 その時、傷だらけのレグルスの身体から細い無数のミミズの様に細長く、ジブリ映画の何とか姫に出てきそうなものが現れた。祟り神は宿主の傷をつなぎ合わせ、応急処置を行っている。みるみる傷は治っていきまるで何事も無かったかのようだ。


「おぉい!俺らの障害ってこんなのかよぉ、期待外れも良いところだぜ」


 レグルスは直った身体を確認し、腕をバキバキと回しながら言った。あろう事かアイリの攻撃はダメージはあったものの、直ぐに再生し、無傷だ。


「くそっ!それなら『光龍斬撃ルス・トーラナイデン』!」


 攻撃が無効に終わったアイリはこれならどうかと先程の攻撃より強力な魔法放つ。剣の矛先をレグルスに向け、魔力を込める。すると剣は光の龍となった。

 もの凄いスピードで風を切り、辺りの空気を切り裂きながら標的を殺しにかかる。しかし――


「効かねぇーんだよ!そんな攻撃はよぉ!!」


 レグルスは右手を大きく振り払いアイリの攻撃を消し去った。同時に、発生した風圧でアイリは後ろへ飛ばされ、近くの建物に激突。


「がはっ!」


「もう終わりかよ。王宮三銃士の名が聞いて呆れるぜ」


 強い。攻撃の型などは無く、ただ本能で攻撃をしてかわしている。その上、攻撃力、さらには再生能力が高く攻撃が追いついていない。

 アイリは立ち上がり再び剣を構える。幸い、さきの攻撃での怪我は無く身体も自由に動かせる。ただ1つネックなのはこの動きづらい服装だ。しかし現状そうも言っていられないのは明確。これ以上街に被害を与えるわけにはいかない。


「今度は、こっちから行くぜぇ!」


 レグルスは声の勢いと共にアイリに向かって迫る。迫り来る敵に向かいアイリも同様に向かいにかかる。

 第2戦、先に攻撃を仕掛けたのはまたしてもアイリからだ。敵より先に攻撃を仕掛ける。これは幼少の頃剣術の先生より教わった事だ。相手に先に攻撃されてしまっては、自分が不利な状況を作ってしまうからだ。かと言って、一撃目で大技を出してしまっては相手に手の内をさらすようなもの。まずは軽い攻撃で仕掛ける。

 敵に向かうアイリの構えは始めと同じだが、今度は剣を横になぎ払う。しかし、それを見抜いていたかのようにレグルスは宙で回転し、足で剣を止めた。


「くっ!」


 そして剣を蹴り、その反動を利用して後ろへ飛ぶ。さらに近くの建物の壁を蹴り、先程とは比べものにならない程のスピードで再びアイリに迫る。

 まるで地形を利用した攻撃に敵の戦闘力の底知れなさを実感する。

 アイリは蹴られた剣と共に後ろへよろけ次の対応に時間がかかる。だが、相手は素手。いざとなれば受け身を取れば良い。アイリは思った。

 しかし、それは誤算だった。次の瞬間、レグルスは右手を振り上げた。するとその手は形を変えていき、形こそ酷いものだが大剣へと変化したのだ。


「なっ!」


 アイリは驚きを隠せない。それは戦いを観ているレンも同様だ。レグルスは笑って斬りかかる。


「おら!死ねー!」


 振り下ろされた大剣は勢いが死ぬこと無く風を切る轟音と共に襲いかかる。アイリは後ろにレグルスに蹴られた勢いを利用し、そのまま身体を反対へと回し攻撃を回避する事に成功した。同時に勢いを使いもう一度剣を横になぎ払う。

 今度こそアイリの攻撃はレグルスに当たり大剣はガラスを割った時のように音を立て崩壊した。

 レグルス、アイリ共にお互いの距離をとる。緊迫した空気が戦闘空間を包み込む。その空間には風さえも恐れをなして入ろうとしない。


「あなた、武器を持っていないはずなのに一体どこから出してるの?」


「あぁ?武器ってお前が持ってるその剣とかの事か?笑わせんなよ!武器ならここにあるだろ?」


 そう言ってレグルスは両手を広げ、自らの身体を見るように仕向ける。


「俺の武器は俺自身の身体!頭のてっぺんから足の先までの全てだ!」


 その堂々たる立ち振る舞いに戦いを観ている観客にどこか格好良さを感じさせた。


「さすが謎多き集団ね、他の連中もそんなユニークな能力があるのかしら?」


「ハハハ!減らず口を!まぁいいや、死ね」


 レグルスが言い終わると同時に、それを待っていたがごとくアイリの身体は謎の斬撃により切り裂かれた。切り裂かれた箇所からは赤い血しぶきが噴き出し、周りに血の明彩を作り出す。アイリは膝を着き、歩き寄るレグルスを見上げる。


「ぐっ!あ、何を…!?」


「あぁ?何って俺は何もしてねぇよ。んじゃトドメだ。さっさと死ね」


 レグルスは右手を西洋刀の形に変化させ、剣を振り上げアイリにトドメを刺す。


「待てこら!」


 威勢の良い声と共にレグルスの後頭部に石が直撃した。鈍い痛みがレグルスの怒りを刺激する。レグルスは舌打ちをしながら投石者を睨む。怒り一色に満ちたその目は赤く光り、敵に確実な死を与える。


「ちっ、何だてめぇはよぉ?部外者はすっこんでねぇとぶっ殺すぞ!」


「おいおい、女の子が目の前で殺されかけてるのに黙って見てるのは男として失格だぜ?それに、俺は部外者じゃ無い」


 そう言って少年は剣先をこちらに向け言い放った。

 

 レグルスはその異形な能力から、身体の五感の1つが変化している。

 嗅覚。それは遠隔的に受け取る感覚であり、例えば、目の前にあるものが食用になるかどうかを、口に入れる前に確認するといった安全確認にも利用されている。また、土に埋もれて見えないものを探したり、遠くの様子を知ろうとしたり、気象のようにとらえどころのないものを知ろうとするときに使われる。レグルスはこの嗅覚が、常人の数億倍進化しているのだ。アイリが光魔法の使い手であることを見抜いたように、その者から感じる「匂い」を感知し、相手の使う属性を見定めている。

 しかし、目の前にいるこの男からは、何の属性魔法の匂いもしない。

 普通、魔法を使えない人間でも属性として持っているモノがある。それなのにどうして何も感じないのだろうか。レグルスは怒りの中に疑問を覚える。

 そんなレグルスを無視して、少年は得意げな顔で、さらに言い放つ。


「俺の名はミサキレン!その子に家にお世話になってる居候だ!」


 ♢


 激闘を繰り広げるアイリと謎の男レグルスとの戦いをレンはただ黙って見ているしかなかった。なんせ、自分があの中に入ろうなどと思ったあかつきには、数秒でその命を落とすことになると察したからだ。しかし、アイリが倒れ今まさに彼女の命が絶たれようとしたとき、レンの身体は死への恐怖を遮断し、目の前の命の救済を最優先させた。

 幸いにもレンが隠れていた場所が武器やだったことが彼に対する神様からの恩恵なのかもしれない。

 レンは武器屋に入り武器を詮索する。今までの人生で戦闘経験など全く皆無のミサキレンにとって、自分に合う武器を選ぶなど砂の中から金を探すようなものである。しかし、店に入った瞬間、レンの目と直感は、瞬時にその武器を認識した。レンが手に取った武器、それは両手剣だ。

 見た目こそ格好良さのかけらも感じさせない剣だがミサキレンという人間にふさわしい剣。それを強く感じた。


「おっちゃん!ちょっとこれ借りるぜ!」


「えっ?あっ…」


 レンは店主の借用の許可を待たず店を出た。店主はあっけを取られて何も言えない。

 外に出たレンはアイリにトドメを刺そうとするレグルスに向かって10センチ程の大きさの石を投げた。石は鈍い音と共にレグルスの後頭部を直撃し血を流している。中々のナイスピッチだ。子供の頃父親とキャッチボールをしたときは、父親のノーコンぶりに涙していたが、どうやらその血は引き継いでいないらしい。


「ちっ、何だてめぇはよぉ?部外者はすっこんでねぇとぶっ殺すぞ?」


 レグルスはもの凄い形相でレンを睨み付けた。その目にレンの後ろに居る子供が泣き出した。それほどの圧を受けているレンもまた内心無事ではいない。

 出来ることなら時間を遡りたい気持ちでいっぱいだが、今はアイリを助けなくてはならない。その意思がレンから、恐怖を遮断させたのだ。


「おいおい、女の子が目の前で殺されかけてるのに黙って見てるのは男として失格だぜ?それに、俺は部外者じゃ無い」


 そう言ってレンは入手した両手剣の剣先をレグルスに向け言い放った。


「俺の名はミサキレン!その子に家にお世話になってる居候だ!」


 格好良くなくたって良い。今は彼女を守れればそれでいい。


「レ…ン」


 アイリは力なくレンの名を呼び小さく息をしている。思ったより敵の攻撃が効いたのかアイリの体力は、どんどん無くなっている様に見えた。時間が無い。


「その子から離れろ!」


「はぁ?たかが居候が俺に指図すんなよぉ!」


 レグルスはゆっくりレンの方を向き、地面を蹴り目にもとまらぬ速さでレンに突進する。しかしミサキレンには敵の動きがハッキリと見えていた。それは幼少期から剣道をしていた事もあれば、生まれ持っての運動神経、つまり動体視力がずば抜けて高いこと。

 レグルスは右手を剣の形にしたままレンの手前で剣を振り下ろした。レグルスは決まったと思い思わず笑みがこぼれる。剣は地面に触れ大きなクレーターを作りあげた。しかし妙なことに切った感触が全くない。

 ミサキレンにとってレグルスの大ぶりな攻撃を避けることなど容易いことだった。だが、避けるまでは良かったもののレグルスの攻撃はパワーがあり、地面に大きな穴を開けた。その風圧に飛ばされそうになるがなんとか持ち堪える。そしてレグルスの横腹に蹴りを入れる。

 レグルスは短くうめき声を上げ後ろに飛ばされた。


「てっめぇ!何者だ!」


「言っただろ!居候だ!恥ずかしいから何度も言わせるな!」


 さすがに女の子の家に居候していると2回は言いたくない。

 再び突進してくるレグルス。レンも同じくと突進する。両者が激突する手前、レンは剣を持った両手に力を入れ、剣を振り下ろす。人生で初めて剣を持って振り下ろすという作業をしたが、中々重い。


「うおぉー!!」


 剣は、避けようとするレグルスを逃がすまいと捉え、斬る。人肉を斬る感触はとても気持ち悪く、料理で肉を切るのとはまた違う。まるで犯罪者にでもなった気分だ。

 赤い血がレグルスの右肩から左脇腹にかけて吹き出る。


「は、初めて人を斬ったけど、中々良いものじゃないな」


 人生初の人斬りの実感に浸りながら、血のついた剣を見る。

 銀色の刀身に先程斬った、敵の生温かい血が滴り落ちる。その光景を見て、背筋に寒気を感じるが、敵はそれを待たない。

 レグルスはふらふらしながら、フードに隠れる赤い眼光をさらに光らせる。


「ガキがぁ、調子乗りやがってよぉ!」


 怒りが頂点に達したレグルスは今までに無い程の邪悪なオーラを放つ。

 レンは、敵の次の瞬間の動きを目に止めることはできなかった。目の前に居たはずのレグルスの姿を消した。そして、レグルスが視界から消えたと脳が判断した瞬間、レンの身体は宙を舞っていた。


「え?」


 下を見ると街が小さく見えるほどの高さだ。レンは背筋に寒気を覚えた。

 あまりにも突然の出来事に、思考が追いつかない。何が起きた。どうしてここに?


「おい。どこ見てんだ」


 耳元で聞き覚えのある、冷ややかな獣の声が聞こえた。見るとレグルスは落下するレンを下にして、白い顔を覗かせている。改めて顔を見ると何ともおぞましい、ホラー映画に出てくるような顔だ。目元のくまは黒く、そして何年も泣き続けたかのように涙の痕が残っている。


「いやね、景色が綺麗だなーと思ったもんで、ね!」


 レンは間髪入れずに右手に持った両手剣で斬りかかる。しかし、レグルスは意図も簡単に受け止め、下へ投げ落とす。


「まじかよ」


「残念だったな、居候。死ね」


 レグルスは勢いよくレンの腹を蹴った。キツイ痛みがレンの肋骨に響く。絶対に折れた。そのままレンは痛みの苦痛に冒されながら悲鳴も無く落下していく。

 レンは大きな音を立ててレンは地面に激突した。かすかに意識があるのは奇跡としか言いようが無い。だが、脳震盪でも起こしたのか身体が言うことを利いてくれない。


「おいおい、最初の意気込みはどうしたよ?居候さんよぉ?」


「う、るせぇ…。居候って…意外と…恥ずかしいんだよ…」


 レンは肩で息をしながらレグルスの言葉に突っかかる。


「ハッ!勝算もねぇのに、この俺に楯突いたことは褒めてやるよ!だが、お前が命張ってまであの女を助ける意味があんのか?」


 レグルスはしゃがみ込み傷だらけのレンの顔を見て哀れみの言葉をぶつける。

 助ける意味。確かに家に住まわせてもらっているだけで命まで張ることは無いと自身も自覚している。しかしそれでも、人が傷付くのは、それも目の前で助けられるかもしれない人を見捨てることは出来ない。


「だま…れ…」


 レンは力の入らない身体を必死に動かしレグルスの顔を睨み付ける。力の無い身体で。力強い目で。


「俺は…、つい最近まで人のために自分が傷付くのが嫌で嫌で…仕方なかった。あの変な能力のお陰で俺の世界は何色も映らなくなって、そして大切な友達も…失っ…た。それ以来失うことが…怖くて…人を助けることを止めたさ。そうして俺の中に残ったのは…ただの後悔だけ・・・・だった…」


 レンはふらふらと立ち上がり、足を引きずりながらアイリの前に立つ。情けない。自分でも分かるほどにボロボロでみっともない姿だ。あれだけ威勢の良い啖呵を切っておきながら、このざまであるのだから、正直穴があれば直ぐに駆け込みたいところだ。


「確かにお前の言うとおりかもしれない。でも、俺は!もう後悔なんかしたくない!人が傷付く姿は見たくないんだ!少なくとも、この子だけは、俺にそのことを教えてくれた、この子だけは絶対に死なせない!例え俺が何度死んだとしてもだ!」


 レンは声を上げ、両手を広げアイリの前に仁王立ちとなる。勝てない事なんて自分が一番分かっている。それでも絶対に。絶対に守る!


 ――その時、レンの中で誰かが微笑んだ。


 何かは分からない。


 ただソレは、確実にレンの中に居るもの。

 まるで長い眠りから目覚めるように、赤い瞳の目を覚ました。そして呟く。囁きかけるように。


「俺を求めろ。俺に…。」


 ただの言葉。

 しかし、その言葉がレンの身体を震え上がらせ、全身の細胞という細胞を振るわせる。


 気づくとそこは辺り一面真っ白の世界。特徴など何一つなく、まさに白一式。

 ふいに目の前に黒い影が現れる。

 レンはその影を見た瞬間、あの夢を思い出した。枯れ果てた大地、そこに立つレン。現れる黒い影。そして死。何故忘れていたのだろうか。いや忘れさせられていたという表現が正しいのかもしれない。影は自らの姿を隠し、ゆらゆら漂う。すると再び声が聞こえた。今度は心に響くように。


「お前には誰も救えない。彼女を護れるのは俺だけだ。」


 その声が消えると同時に、レンの意識も純白の世界から泡のように消えた。


 元の意識に戻るとそこは、あの声を聞く前に戻っていた。目の前には敵であるレグルス。レンの身体はボロボロの傷だらけ。何が起きたのか分からないレンは唯々唖然とする。


「お前…、いつぞやのろくでなしに似てるぜ」


 そんなレンにレグルスは静かに言い放つ。今までのふざけているような表情ではなく、真剣に眼差しで。

 同時に、レグルスの脳裏に映像が浮かぶ。白髪の白い服を着た青年が倒れている少女を必死になって守っている映像。


「まぁいい。お前の覚悟は認めよう。だが、目的は果たさせてもらうぜ。先にお前から死ね」


 レンは、力を失い地面に倒れ込んだ。しかし、不思議と身体の痛みがない。あの白い世界へ行ってからだ・・・・。あれ?白い世界って・・・・なんだ?何か大事な事を忘れた気がする。だがそれが何なのか分からない。

 そんな事を考えている内にレグルスは右手を剣の形に変え、レンに向かって振り下ろす。アイリは意識こそあるものの、もはや虫の息だ。


 レグルスの刃が迫ってくる。


(あの軌道だと心臓を一突きかな。多分結構苦しむな。結局異世界に来ても何もできないのか・・・・。やだなぁ・・・・)


 あきらめの感情がレンを支配する。だが、その時――


 何かが迫り来る刃を止めた。何事かと思い前を見る。そこには、鳥のマークが付いた白いコートを羽織った金髪の青年が立っていた。彼の剣がレグルスの刃を止めたのだ。


「おやおや、もの凄く、カッコイイ台詞が聞こえたと思って飛んできたけど、まさかこんな泣き虫君が言っていたとはね」


 青年はレグルスの刃を弾き、笑みを浮かべレンを見る。

 イケメンだ。ボロボロで力の入らないレンが真っ先に認識した。こんな絵に描いたようなイケメンに出会える日が来るなんて…。しかし、一言多い。何か腹立つ。


「ちっ、聖鋭隊か」


 青年を見て、レグルスは腹を立てている。焦り、怒りの表情を表に出す。


「あ、あんたは…一体…」


 青年は清々しいほどの笑みでレンを見た。対するレンは怪我の影響で表情を作ることが出来ず苦笑いがやっとだ。


「おっと、自己紹介が遅れたね。僕は王建国家アトランティス聖鋭隊、1番隊隊長ナツ・エルデルト。僕は君たちを、助けに来たのさ」

今回初めて戦闘シーン書きました。頭では想像出来るけど、いざ言葉にしようとすると難しいです。感想などで、助言とかいただけたら嬉しいです。Twitterでも大歓迎です!

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