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1 神が見た海
空から赤い死が降り注いだ。まだ生楽の朝が兆しを見せそうだった。あと少しの鶴を待ち、夕闇は遠くから来た神の海辺の騎兵隊が雪粗目模様の死を人を見出すのだろう。鏡は遠かった。鏡の奥に、客の間があり、客がそこにいたのだ。ボクは絃を依る夢に縋り、朝を待つのだろう。黄金の十字が葵のカーテンを挽いた。その夢は夢よりも遠い。
善意は地獄へと連なる。
朝に満ち満ちた夕月は神の間を世界へと用意した。
その陽射しに、神が光の中にいた。光は眩しくて見えず、見えない朝はいつもの日を嵩ねかさなる雪が降った鏡の絃に、バラの音が聴こえた。その緩やかな朝の気配は黄金の十字を神の歌とした歌った英雄ローランを科がねたのだろう。
忘れてはならないのは、夢の奥に善意があったということ。
赤く白い、赤い白く、オルガンを奏でた鏡の間に生誕の門に神の子が連れられた。まだ雨音が聴こえていた朝だった。その朝はあの鮮やかな音を萌した、カーテンが降りたのだ。




