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Story 9+

 ステフ・・・僕に新しい未来を提供してくれた相棒。ハチャメチャな仕事を寄越してくれるハイテク時計。


 今は19時丁度だ。自宅に帰ってきた僕の腕にはコイツがついてる。


『会社の仕事以外、使用を制限しているから。制限内で使い慣れなさい』


 と、RiSは言っていたっけ。


 エジプトに2日間行ってたなんて、今更だけど信じられない。帰りの駅やニュースで確認したけど、現実は入社式当日だった。


「なんか、もー!ワケわからねぇ・・・!」


 髪をかきむしる。自分の記憶が混乱してるんだ。


 そもそもなんなんだあの会社・・・全部嘘か幻か・・・


 まあいい、このステフを弄れば何かわかるだろ!


「えっと指紋認証で起動・・・そのまま職務確認・・・って、出来ねぇの!?」


 さっそく制限がかかった。てか、意味ねぇじゃん!もういい!しつこく押し続けてやるっ!


『エリア外です』だぁ?


 おらおらおらおら・・・


 《いい加減にしてください!社外ですよ!ふざけないでください》


「!?」


 ス、ステフが喋った・・・。

 ビックリし過ぎてボソッと呟いた。


「す、ステフって話せるの?」


 《私はステファニーのオペレーション機能です》


「すてふぁにー?」


 《ステフとはステファニーの愛称ですよ》


 混乱し過ぎて疲れた頭はそのまま機能停止し、身体はベッドへダイブしていた。

 意識は一気にブラックアウト。

 何か息苦しい夢だった様に思えるが、あまり覚えていない。




 翌朝、5時頃に目を覚まし損した気分になる。もう少し寝れれば良かった。

 私服のラフなジーンズにロンTにネルシャツを重ねた感じの動きやすい格好になり、昨日の事を再度考えてみる。

 一晩経って冷静になり、色々見えてきた。

 二人ともふざけた事を言っていたが、優しくて思いやりがあったと。

 会社はおかしな所だが、兄貴の足取りを掴むには他に方法がない。

 ・・・よし。



 キョロキョロと周りを見渡す。誰もまだ来て居ない。

 それもそうだ、まだ8時なのだから。

 早く起き過ぎたので、色々考えた結果を伝えようと昨日入社式を終えたばかりの会社に来た。

 そっと、会社内の所属された部屋に入る。

 やはり誰も居ない。

 ほっと、ため息を吐くと


「やる気だな、新人君」


 と、背中をポンと叩かれビクッと跳ねる。


「あ!おはようございます・・・」


 すると、もう一人登場。


「皆早いじゃない、特にKaZ」


「そんな事ないっすよ、酷いなRiSさん。新人君が気になって、ね」


「そんな事言って、昨日呑み過ぎて帰れなかったんじゃない?お酒臭いわ」


「う"。さ、さてはRiSさんも新人君が気掛かりで早く来たんじゃないっすか?」


 何故か僕が中心なのに入り込めない会話に、思い切って入ってみる。


「RiSさん、KaZさん。ありがとう御座いました!」


「「え?辞めるの?」」


「いや、そうじゃなくて・・・えっと。こ、これからもよろしくお願いします!!」


 やっと言えた。

 僕は決意した。

 ここで頑張ってみると。兄貴を探して必ず一言言ってやるんだと!



 僕の人生の歯車が回りだした。






 +おまけ


『KaZたんの関白宣言』


KaZ「お前は俺に、言っておきたい、事があるはず・・・?」


RiS「え、ないケド?」


K「あ、逆だった」


R「じゃあ歌わずに、真面目に言って」


K「RiSさんに言いたいんだ、俺は・・・初めて会った時から・・・RiSさんを・・・」


R「はぁ?」


K「服従させたい、いや服従されたいと思ってたんです!」


R「・・・言いたい事はそれだけかしら?」


K「はい!」


R「ハウス!」


K「Yes,Sir♪」

ちょっと休止します。

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