File 2 Story 7
心の叫びが声に出ていて呆然としていたReDが、はたと現実に戻ったころにはKaZはその場にはもう居らず、キョロキョロとしていると、例の美女に話しかけられた。
「では、ご案内しますね!」
「えっ!・・・あ、はい」
ReDは諦めた様に美女に着いて行った。
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その頃、KaZは
「不老不死スパイスGet!ここでミッションクリアしちゃえば元に戻れる可能性あるし!」
一人で帰る気かKaZ
「その前にこのスパイスGETしたからクリアか。あっ、そーいやReD君持ち帰らないとRiSさんに怒られ・・・」
ブルブルと身震いをすると
「先にベースとステフ確保しといて、後はアイツを使ってあの僕ちゃん取り戻すか・・・」
そんな作者的に優しい独り言ばかり話すKaZは、もう中心街に居た。
大きなリュックを抱えながら目的のアイツを探すのであった。
一方、ReD
美女「角を丸く掃かない!」
ReD「はいっ!すみませんっ! 」
美「そこは乾拭きでしょ!」
R「そうでした!」
美「プラゴミはきれいに洗って一番左!」
R「はい!洗います!左ですね!」
美女の指導という名の奴隷扱いに少しMっ気が出て来たReD氏。
(スパルタも美女からだったら良いかも・・・)
少しうっとりなりながら美女の愛(?)のムチを受けていた。
そんなお馬鹿なReDを置いといてKaZ
『アイツ』がヤ○ダ電機に売っていたのは知っているし、カードも持っている。
「なんて用意周到な俺。」
(ヤ○ダの前だし)
てな訳でレッツゴー!とばかりにスキップで店内へ。
「あった!コレください!」
「いらっしゃいませ~。こちらですね、レジへどうぞ」
「あ、領収書頂けますか?」
「はい、大丈夫ですよ。あ、カードはお持ちでしょうか?」
「持ってますけど、使えますかね?」
「はい、お調べいたします。・・・お使い頂けます。いつもありがとう御座います。ポイントでお支払い頂けますがいかが致しましょう?」
「え!じ、じゃあそれで!!」
「領収書のお名前はいかが致しましょう?」
「上でっ!」
食い気味の発言に店員さんはタジタジだ。
というか突っ込み所があり過ぎて、突っ込めない・・・。
「は、はい、ではこちらカードのお返しと領収書になります。商品重くて大きいのでお運びしましょうか?」
「いえ、大丈夫です!」
とこんな感じの超ジャパニーズなやり取りの後、リュックに『アイツ』を無理矢理詰め込んだKaZは逃げる様に店を去った。
リュックを大事に抱え、寺院へ急ぐKaZだが道のりは遠い。数日かかって寺院へ舞い戻って来た時には、ReDは別人に変わり果てていた。
「庵主様~、次はどこのホコリを落としましょ~か?」
「まだです。まだその戸棚の上が汚れているではないですか!!」
「すいませ~ん、ただいまパタパタします。お許しを~」
その場面を見てしまったKaZは呟いた。
(なんだこれ・・・。SMプレイどころか、ニャンニャン御主人様プレイじゃねぇか・・・!)
呆れている場合ではないぞKaZ
変わり果てたReDへ近づいて右手を大きく掲げた。
古いテレビを直すかのごとく、ゴツンと一発、ソイツの頭に振り落とした。
「あら!なんて乱暴な!」
ReDの頭上に星が回る。ハートの瞳が元に戻った。
(乱暴とかあんたに言われたかねぇーよ)
ReDは顔をはっと上げて、
「早かったですね、KaZさん。ここ数時間辛かったっす」
「お前、思いっきり楽しんでたじゃねぇーか。」
正気に戻った事を確認したKaZha、早速重くなった荷物の話を始めた。
「こいつ・・・使えなくなったでしょう?」
「そうねぇ・・・」
「という訳で物々交換しねぇ?そいつと、この・・・さっき買って来た高性能お掃除ロボット『ル○バ』君を」
「えっ、それってかなり高額なものなんじゃ?」
「大事な仲間の為なんだ、金なんていくらでも」
「その仲間をスパイスの為に売ったくせにっ!」
「それはそれだ!(美女と新しいプレイで楽しんでいた君に言われたくはないっ)」
「(キオクニゴザイマセン)」
「で、どうです?オネエサン」
「OK、いいわ。彼と交換してあげる」
「よし!帰るぞ小僧」
「でも、どうやって?」
そらそーだ。それが分からないからこんなまで来て、こんな苦労までしたんだろーが。
とReDのめがKaZに訴えている。
「いや、知ってたんだけどね」
「・・・は?」
まだまだReDの苦悩は続きそうだ。
急展開ですね。
KaZ氏大活躍ですね。
お千の筆がノリノリです。
暴走天使お千ちゃんです←




