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File 2 Story 3

 時計の下の椅子に腰掛けている老人が長老の様だ。


「こんにちは、お話伺っても構わないでしょうか?」


 静かに頷く老人。


 すると、ドアの前に息子の長が立ち塞がっている事にReDは気付く。


「息子さんは少し席を外して頂けますか?」


「ダメだ。長老様をお守りするのも我の務め故」


 あぁ、ダメだ。そう感じたら、すぐにKaZのフォローが入った。


「昔の話や、特に占いをして頂きたいのです。あまり聞かれて嬉しいモノでもないので、お願いします」


「占い?」


「はい。ご老人は占いがお得意と伺いまして」



 また法螺を・・・。と思ったが。



「よく知っているな。村でも知っている者は少ないのだが」



 え!そんな事いつの間に調べたんだ!?



 と、目配せすれば




(これこそ法螺吹きからの方便だよ)




 ニヤリという効果音でも聞こえてきそうなニヒルな笑いと共に耳打ちされた。



「では、俺は下がっている。用があれば呼んでくれ」



 これで準備は整った。


 後は老人から記憶をコピーする隙を作るだけだ。


 そこでKaZさんが老人に話始めた。


「実は彼も占いが得意でして」





 え。





「ほぅ。是非ワシを占ってもらおう」


(KaZさん!僕占いなんて出来ませんって!!)


(馬鹿!その間に記憶をコピーすんだろが)




 ・・・なるほど。流石、慣れてると言うか、機転が利くと言うか。




「では、額を失礼致します」



 と、瞳を閉じた老人の前に立ち額に手をかざす振りをしてステフで記憶のコピーを抜き去った。


 時間にして5秒ほど。感覚的には何も感じないはずだ。


 だが、何故かその5秒間に胸騒ぎがした。


 僕は占いなどの類は一切出来ないのだが、確かに感じた胸騒ぎ。


 これは老人はもちろん、KaZにも伝えないといけない気がした。



「・・・この先、近い未来何か起きます。きっと悪い事」



 KaZの目を見て言ったこの言葉、本当にこの先を予見していたなんてこの時、微塵も考えなかった。

次回、何かが起きる・・・!?

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