4歳児が『桃太郎』を語るとこうなりました。
就寝前、「きょうはMがおはなししてあげる!」と娘(4歳)が語りだした昔話……
娘「むかしむかし、あるところに、桃太郎がいました。ある日、桃太郎は、死んでしまいました」
いい導入だ。
娘「でも、また、桃太郎が生まれました。その後も、桃太郎が生まれました。その後も、桃太郎が生まれました。桃太郎が、40人生まれました。桃太郎がいっぱい生まれたので、おじいさんとおばあさんはびっくりしました」
もうほとんど呪いの領域。
娘「その後も、桃太郎はい~っぱい生まれて、1おくまんの桃太郎が生まれました」
この時、娘、呪文を唱えるような気迫をこめて1おくまん、と強調してましたが……(息子が「そんな数ないよ!」と何度言っても聞かない娘。)1億と言いたいのか? 日本人のほとんどが桃太郎!?
娘「桃太郎はいっぱいいたほうがいいのです。なぜなら、オニはと~ってもつよいからです」
私「なるほど」
娘「1おくまんの桃太郎は大きくなって、オニたいじにいくことにしました。おばあさんは、きびだんごをつくりました」
私「おばあさん大変だ! 1おくまんを1人で作ったの?」
娘「でも、おばあさんはつかれませんでした」
息子「まほうが使えたんだ! それか手品」
娘「ちがいます。まほうのきかいをもっていたのです」
私&息子「同じじゃん!」
娘「桃太郎がたびをしていると、サルがやってきて、きびだんごをくださいと言いました。桃太郎は、あげました」
私「サルは1おくまんの黍団子をもらったの? サルおなか壊しちゃうねw」
娘「サルは、赤い桃太郎にだけもらいました」
……赤い桃太郎ww
どうやらいろんな色の桃太郎がいる模様。
私「1おくまんの中で、赤い桃太郎って何人いるの?」
娘「4人」
息子「少ないな!」
娘「青い桃太郎は1人しかいないの。青い桃太郎はすっごくつよい。たいりょく1おくで、こうげきりょく1おく!」
私「ふんふん、それから?」
娘「サルが仲間になりました。つぎに、キジがきました。キジは、青い桃太郎からきびだんごをもらいました。キジが、仲間になりました。サルとキジは、なかよくあそびました」
あれ、イヌは?
娘「そのとき、オ~ニがでてきました! でも、よわいオニだったので、すぐやつけました」
私「ああ、よかった」
娘「また、オ~ニがでてきました! ボスのいちばんつよいオニです! でも、1おくまんの桃太郎と、サルと、キジは、がんばってたたかって、とうとう、つよいオニをやっつけました」
うむ、多勢に無勢。1億で群がったら確かにどんな敵にも勝てそうだ。
娘「こうして、1おくまんの桃太郎と、サルと、キジは、たからものをとりかえして、おばあさんのところへもどっていきました。めでたしめでたし」
イヌはリストラされたようです。