醜いもの:中編③
「あーあ。暇だね。なんか無いかいれてぃ?」
「なんかって言われてもないね〜」
「ゆるさなえ!」
「あたいったら天才ね!」
「ゆるさなえにちるの、餌やりご苦労様」
「「「マスター!」」」
キメラゆっくりの元に沢山の子ゆが集まる。
ゆっくりの事ではよくある事だがこの時は少し違った。
四本の尻尾をもつちぇん。目が赤いまりさ。金髪のみょん。紫色の髪のありす。腕が六本ある胴付きれいむ。足がない胴付きぱちゅりー。
ようするに、奇形児だ。その醜い姿から親から捨てられたゆっくり達である。
「あはは、今日も元気だなぁ子供達よ!」
キメラゆっくりは子供達を抱きしめる。
チリンチリン!店のベルが鳴る。
「はぁ…はぁ…ゆ、ゆっかりしていってね!」
一人の胴付きゆかりが入ってきた。
「お願い!かくまって!変な人に追われてるの!」
ゆっくりゆかりはキメラゆっくりに懇願した。
「いいよ。れてぃ、口の中入れてやって」
「は〜い」
れてぃはがばっと大口を開ける
「ありがとう!」
ゆかりは口の中に飛び込む。
「おい!ここに逃げたぞ!」
「あの糞饅頭!」
店の扉を開けて男二人が入ってきた。
「あ?なんだこのゆっくり!?気持ち悪!野良か!?」
「いや、野良にしては荒らしていない。多分飼いゆっくりだ。にしても気持ち悪いな…」
「その通りですよ。ほら」
お兄さん達に向かってバッジを差し出す。
「プラチナバッジ…だと…?すると、お前さん、この店は…」
「はい、私の店です」
「マジか…まぁいいや。ところでこの近くにゆっくり見なかったか?胴付きのゆかりなんだが…」
「胴付きなら山ほどいますがゆかりはいませんねぇ」
「ふぅん。まぁいいか。邪魔したな、ほら探しに行こうぜ」
男二人は店から出て行った。
「もういった?あ、ありがとうね!この恩は必ず返すわ!…ところでそろそろだしてくださる?」
「いや、そのままでいいよ、れてぃ」
「ひゃうん!やややどこ触ってるの!」
「ゆふん、野良にしては中々きれいなまむまむねぇ。べーろべーろ」
「いやっ…ちょ…やめっ…」
しばらくゆかりのうめき声が聞こえていたがれてぃが吐き出した頃にはもう身体が痙攣していた。
「あー気絶しちゃった?れてぃ、個室のベッドに持って行っておいて」
「ゆふーん、は〜い」
れてぃはゆかりを持ち上げ部屋に入って行った。
「ゆかりは希少種の中でも最も珍しい。これでまた上がるな…」
キメラゆっくりは嬉しそうな笑みを浮かべていた。
「ねぇ、キメちゃん」
ゆっくりチルノが言う。
「ぱちゅりーは大丈夫?」
「…あぁ」