封じられた過去 その4
南条列と祐希みずほは突きつけられた現実に負けそうだった。
[烈火のシャクヤ。俺はお前の兄だ]シルバーオックスの言葉がこだまする。
[スパイダー様。シャクヤにシルバーオックスが接触したそうです]ワイングラスを握り潰すスパイダー。[奴め!何を考えている][それから水虎のキョウカがファントムに香水の罠を仕掛けました][………出かけてくる]スパイダーは細い路地を通り古びた扉を開ける。
[スパイダー様。お待ちしておりました][死神博士。ファントムの製造具合を知りたい][カオスの精神を蝕む麻薬ですか?ご安心下さい。明日には学園に刺客を送れます。彼にファントムの実験体を任せましょう。徐々に効いてくるはずですよ][そうか。学園に目を付けるとは考えたな]
[アア、その辺座ってて。今、布団の支度するからさ][ゴメンね。列。気使わせちゃって][しばらくいなよ。どうせ行くとこ無いんだろ?][悪いわね…………あんな親のせいで…………][気にすんなって。明るくなってちょうど良いや。華があって][アアそうだ!列。付き合ってる人は?][いないよ。そんなもん。考えた事も無いな][珍しいのね。干からびちゃうわよ][構わないさ。俺、干物好きだもん。出来たよ。こんなもんで良いか?][チッ………チョット!ここで寝るの?列と?][悪いか?さっきも言ったろ?恋人には興味ないって。大丈夫だって][………ありがとう。寝るわ。襲わないでよ!]
次の日の話しだった。
[ンー…………よく寝た。アレ?みずほ?………もう出かけたのか?早いなー。さて俺も行くか]
テーブルのパンを掴み、ジェット付きのスケボー、モトローラに乗る。
ズシュー!キキキー!
校門に滑り込む列。
[おはよう。パトリック。みずほ見なかったか?][………いや。見てないが。心配か?][別に。アアそうだ。昨日のシルバーオックスだけどもう調べなくて良いや。ありがとな。コレ。少ないけどアイスクリーム。手間賃さ。向こうで食おうぜ][そうか。また何かあったら言ってくれ]
[転校生を紹介する。エドワード・ダイブ君だ。エー席は…………南条の隣だな。宜しく頼むぞ][先生。みずほは?][欠席だ。以上]
[宜しくお願いしますね。南条 君][列で良いよ][なら失礼して列君。僕はエドワードで構わない][どこから来たの?エドワード][西の果てです。ウエスト・サンディス。知ってますか?][外国か。聞いた事はあるよ。敬語はやめなよ。せっかく友達になるんならさ][そうかい。なら友達になろうか]
[パトリック。飯にしよう。アア、こいつはエドワード。転校生さ。ウエスト・サンディスから来たんだって][はじめまして。エドワード。パトリック。パトリック・レドガーだ][パトリック・レドガー。もしかしてレドガー財閥の?][アア。そう言われるのは好きじゃ無いんだ。パトリックで構わない][ところでさ。エドワードもカオスの予備軍なんだろ?ランクは?][Eランカーだ][なら僕らとは違うんだね。僕らDランカーだもん。なあパトリック][1つ下の階級だな。エドワード。戦いには慣れたか?][まあまあですね。ようやく慣れた位かな]
続く




