封じられた過去 その3
[列。そこに座りな。ジュースは?][母さん。シルバーオックスを知ってるの?][随分昔の話だね。列。あんたのお父さんは学園の初代学園長だったのさ。20年位前かね。それはあんたが産まれた日の話さ。カオス育成の陰陽師学園。それを良しとしない連中がいたのさ。ソーサラーの長、XENON[ゼノン]彼に立ち向かい任務中ソーサラーに染まったのさ。あんたの父はスパイダー。あんたには双子の兄がいた。もう一人は南条 ハヤテ。またの名をシルバーオックス。白銀の狼。彼には近づいちゃいけないよ。わかったね。父親、スパイダーと共に死んだんだ。二度とその話をしちゃいけないよ][………そんな。…………僕のお父さんがソーサラーだなんて。………いずれはやることになるのかな][だから止めたんだ。母さんは。お前が学園に行くと言った時。いずれ時が来ると思っていたよ][そうだったね。………ゴメン。少し外に出て来るよ]
[ただいま帰りました。父上][オオ。パトリック。勉強か?飯はメイドに頼んでおけ][ハイ。父上][坊っちゃん。今日のディナーは?][簡単な物を。サンドイッチかバーガー。それにフルーツを。自室にいるから][かしこまりました。ご用意いたしましょう]
シルバーオックスか。確かに妙だ。分析の結果、最初にあの精神に介入したのはデットアントラー軍。それを追いかけた第2軍が我々。第3軍は違う連中。ソーサラーの信号ともカオスの信号とも違うなにか。それがシルバーオックスか?訓練生に何の用があったんだ。
列は走った。何も変わらない現実から逃げるように。公園でみずほを見つけた。缶ジュースを2つ買う列。
[フン。サイダー。少しは楽になるよ][列。あんたも家出?][フー………寒いな。冷えないか?][大丈夫よ。慣れっこだから。あんたもでしょ。お父さんもいないんだし…………ごめんなさい][………俺は………俺はカオス育成学園には向いてない。ただそれだけさ。しょせんソーサラーの児さ][そうなんだ。大変だね。お互いに][お前にはいるんだろ?好きな人が。行かないの?][ウウン。私は人の愛しかたを知らないから。知りたいから恋愛をしてるだけだから][知らない方が楽な話しもあるよ。大人の都合とか][そうね。今夜どうするの?][一緒にいる。みずほと][………ありがとう。ネー…………さっきのソーサラーの児の話し聞かせて]列はスパイダーやシルバーオックスの話をした。
[そうなんだ。で、その………シルバーオックスはなんで今さら貴方に接触したの?][近づいちゃいけない。いけないんだ。子供は][いつか判る日が来るまで?][ウン。いつかね。越えてやるんだ。親父を。越えなきゃいけないんだ。たぶん][同じね。私と。私もいつかお母さん以上の恋愛をしてみせる。だってバツ4よ。ウン。決めた。今日は列の世話になる。正確には世話してやるわ。帰りましょう。列]
[こんばんわ。オバサマ][アラ、みずほチャン?久しぶりじゃない?][今日、泊めるから。良いでしょ?母さん][ソリャー構わないけど。お家には連絡してるの?][大丈夫よ。オバサマ]
[ヘー…………これが列君の部屋。懐かしいわね。昔はよく遊んだわ。三人で]
続く




