ギルビー諸島の病院にて
完全に意識が戻ったのはまた別の部屋だった。
白い天井だ。
よく見るとところどころにシミが見える。
周りを見てみると、いかにも病室といった感じの白い壁と白いカーテンがある。それに足元には少女が一人・・
「!」
「どう?気分はそんなに悪くはないでしょ?」
真新しい白衣を着たその少女は、書類をはさんだバインダーを持ち、手慣れた女医のように俺の体に接続されている機械の数値を読み取っている。
「・・ん、バイタルも正常。右腕も左足も今のところ異常なさそうね。よかったわ」
「博士、、大丈夫なのか?君は確か衝撃波に吹き飛ばされて、、そのあと・・」
博士は、バインダーの紙に何かを書き込みながら、
「ええ、あいつの衝撃波はもう威力がなかったの。不意撃ちだったから壁まで飛ばされたけど怪我はしなかったわ。それに私も実は若返りと同時に少々強化・・まぁ、それより、、その後のことは覚えてないの?」
「え、、、その後は、、どこかで少し目が覚めたような・・」
「ふーん、、あの時の記憶はない、、ということね。なるほど、確かにそうかもしれないわね」
博士は、意味深なことを言いながら、バインダーに書き込んでいる。
「ここは、、ノスリルなのか?」
「いいえ、ここはノスリルの同盟国ギルビー諸島の病院よ。ここまで来ればもう大丈夫よ」
いつの間にかイスランを脱出している。
また謎が増えた。
とりあえず、今までの謎を解明するため博士に質問した。
「いったい、今回のミッションはどういう理由でザビ国まで絡んでいるんだ?」
「そうか。あなたはユーリ連邦からの助っ人だからあまり知らされていなかったのね。・・いいわ。いきさつを教えてあげる」
見かけはかわいい少女なのだが、人生の積み重ねは自然と物腰にでるのだろう、まるでかなりの年上のように静かに言うとにっこりと微笑んだ。
するとタイミングを見計らったように後ろのカーテンが少し開き、Mr.BとMr.Jが入ってきた。
Mr.Bは軍服を着ていて元々の軍人らしさを醸し出しているが、Mr.Jは、患者服のうえ包帯や絆創膏だらけで結構悲惨な見かけだ.。
それでも、寝ていなくても良いらしい。さすが獣人。
「よう、大丈夫か?」
Mr.Bが陽気に話しかけてきた。
博士が振り向いて代わりに答えてくれた。
「ああ、今、目が覚めたところよ。これから彼に今回のいきさつを説明するけどいいわよね」
「えっ・・まあ、ここまで関わったんだからいいでしょう」




