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「プロローグ7」
アスカは等身大の鏡に自らの裸身を眺め、
うっとりとしていた。
四美将?
どこのオタク連中どもが言ったかわからないが冗談じゃない。
チウメ、ふん、
ちょっと目鼻立ちが整っているだけじゃない。
アユメ、
あのたれめのパンダ。
シロズラで男に媚びを売りまくっているだけじゃない。
ヒトメ、
あれは仔猫。
仔猫がちょっと流行の服を着てチョコマカ動いているから、
可愛く見えるだけじゃない。
ペット。
おもちゃ。
大人になれば、ただの雌。
ナルシストで自信家のアスカは
今回のクラス編制が
自分の魅力を最大限に見せつける最大のチャンスだ
と思いこんでいた。