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「露店風呂へ」
一方、食堂では、
「おはようございます」
とまるで時間を合わせたように、
アユメ、ヒトメ、レイカ、
木太郎、ホウセイ、おちたが揃って
食堂に現れた。
そこにはもとめがいて
「みんなも朝食同じでいいわね。
授業は10時からよ」
と朝食のメニューも言わず、
また、キッチンへ戻っていく。
10時集合と聞いて
「まだ寝ていれば良かった」
とおちたが言うと、
木太郎が
「また露天風呂行こうぜ」と言い、
ホウセイが
「午前はどっちだけ」
と言うと
「私たちもまた入りたい」
とアユメが言った。
「じゃあ、確認に行こうか」と木太郎が言ったところで、
永久が何か入れたビニール袋を持って、
露店風呂に向かおうと食堂をとおりかかった。
「なんだ。男子の時間なんだ」
アユメが言うと、
永久は、
「悪いね。
でも、もとめ先生がそう言ってくれたんだ。
木太郎、
オタクらも早く朝食食べて入って来いよ。
俺は時間がたっぷりあるから、
のんびり入っているから」
と言うと、
さっさと露店風呂の方へ行ってしまった。