「最後の詰め?と動機と木太郎、真犯人を自白させる?」
まだまだこの調子で長いです...
「木太郎、
アユメが犯人だったらできるわけないだろう。
彼女が真犯人だったら相当の悪で、
しかも、かなりの知能犯だ。
それに度胸もある。
ヒトメちゃんや永久や、
オチタとは頭が違うんだぞ。
無理だ。無理」
ホウセイがそんなことを言うと、
「おい、
ヒトメちゃんとオチタはいいけど、
なんで、俺の名前を言うんだ」
と、
ホウセイが思わず言ってしまったことに
永久が咬み付くように言う。
「しょうがないだろ!
素っ裸で風呂から出てくるマヌケだからな」
木太郎はもとこにいたずらされた際の永久のマヌケな行動
をあげて、
永久の顔を見て笑った。
「だから、
あれはしょうがないんだよ。
木太郎だって、
ホウセイだって、
あの状況ではああなるさ」
と、
永久は言い返したものの、
「俺ならパンツくらい余裕で履くけどねえ」
と、
木太郎が笑って言うと、
ホウセイも、
「もとこ先生より、女子に見られる方が恥ずかしいだろ」
と同じく笑って言ったので、
永久はそれ以上、言い返せなかった。
「あー、そんなくだらない話ししている場合じゃない。
俺にはアユメを自白させることができるかもしれない秘策があるんだ。
ダメもとでやらせてくれないか」
と、
木太郎が鼻をほじりながら言うと、
「うーん...
秘策か...
でも、
俺は、
アユメの単独犯じゃないと思うし、
アユメが共犯の一人なら、
失敗した場合、どうするんだよ」
と、
ホウセイが訊くと、
「いいか。
アユメの動機は多分万引きした事実がバレることだ。
だから、
失敗しても共犯者以外には話せないし、
今は話せる状況にはない。
それから、
アユメは、
さっきのオオシマとの会話の後、
俺たちがさらに独自にオオシマと会話したか否かは
わからない。
この二つをうまく利用するんだよ。
いいか...」
木太郎はよほど自信があるのか、
今度は股間を掻きながら、
二人にある作戦を話したのだった。