「最後の詰め?と動機と木太郎の新推理」
「木太郎、3人とか、4人ならまだわかるが、
どうして、ひとりになるんだよ」
「そうだよ」
木太郎の言葉に、ホウセイと永久がすぐ反応すると、
「落ちつけ!
この事件は、
二つあるんだ!
ひとつはナイフのすり替えによる、
もとこ先生の殺人。
そして、
もうひとつは、
あるハプニングによるもとめ先生の事故死。
で、
ナイフのすり替え犯はただひとり。
しかも、
今回、サプライズ計画を立てたのは、
もとこ先生ともとめ先生だけじゃなかったんだ。
チウメちゃんとアスカちゃんももとこ先生
をとっちめる計画を立てていたんだよ。
だから、
あの二人は、想定外に本当にもとこ先生が殺されて、
互いに相手に騙されたと思って喧嘩をしていたんだ」
木太郎が順を追わず、思いついたことだけ話し出したので、
ホウセイが、
「何言ってだか、わからないぞ。
ちゃんと順番に説明しろよ」
と言うと、
木太郎は鼻をほじった後、急に偉そうな顔をして、
「二人とも教えて欲しいか?
ヘボ探偵」
と、
まるで、自分の推理が真実であるかのように、
ホウセイと永久をバカにするように言ったのだった。