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「プロローグ6」
永久の奴今頃びびっているんだろうな。
これで奴がもとこに近づく危険性はない。
恐らくもとこの魅力に気づいているのは
この自分だけだろう。
そして、
今回のクラス編制を裏で仕切ったのが
自分だということは誰も知らないだろう。
女好きな変態女教師という噂や、
この学園の経営者の隠し子だ
という噂を流したのも自分であることも
誰も思いつかないであろう。
残りのキモ男や野郎どもにも
四美将がいるから、
万が一にも、
もとこに走ることはないだろう。
木太郎はボリボリと腹を掻きながら、
そんな思いに耽りながら、
にんまりと笑っていた。