「最後の詰め?とオオシマ2」
「いいかな。
まず、
アユメが
オオシマとみんなの前でもとこ先生を真似て話しをしたとき、
オオシマはもとこ先生が生徒を皆殺しするのはやめて、
せめて、
もとめ先生だけにしたらどうかとか、
警察は甘くないとか言って、
もとこ先生の計画を必死で止めようとしていたよな。
だけど、
生徒皆殺しというのが、
もとこ先生、もとめ先生、オオシマによる単なるサプライズだとしたら、
あのやりとりはオオシマからすると芝居のつもりだったということになるよな。
さらに、
オオシマからすると、
あのやりとりが芝居である以上、
誰かがあのやりとりを聞いていると思って話しをしていたワケだよな」
と、
永久がそこまで話すと、
「そうか!
俺にもわかりかけてきたぞ」
と、
急にホウセイが話しに割り込むように声を出したので、
今の永久の話しを聞いても実は何もわからなかった木太郎が、
鼻をほじりながら、
「ホウセイ!
俺だってわかってきたんだよ。
だけど、今、永久が話している途中なんだから、
話しに割り込むなよな」
と、
見栄をはって、嘘を言って、ホウセイを制止してから、
「永久、ホウセイは無視して、
推理を続けろよ」
と、
偉そうに言ったのだった。