表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
589/617

「最後の詰め?と疑問」


 ホウセイは永久に何か囁いた後、

 「木太郎、ちょっと、また、オチタを呼んできてくれ」

とだけ言うと、

 木太郎は同じことを考えていたのか、 返事をすることなく、

 その部屋を飛び出して行った。



 木太郎がオチタをつれて戻ってくると、

 木太郎は誰の指示を受けることなく、 アユメの口にハンカチーフで猿ぐつわをかますと、

 「オチタ、悪いな」

とだけ言って、

 ホウセイが開けた扉から、

 アユメを二人で運んで連れていったのだった。



 そして、

 木太郎がすぐ戻ってくると、

 「オオシマの様子が変だったな。

 二人もすぐ気づいただろ」

と言うと、

 「ああ」

 「たしかに、何か動揺していたな。 

 何故だろう?」

 永久もホウセイも木太郎と同意見だった。

 「もとこを縛り上げた後は、

 もとめ先生がオオシマと連絡できたはずない...」

 木太郎がそこまで話して何かに気づいたとき、

 「あるぞ」

と永久が言い、 

 「そうか、チャンスはあった...

 まさか、それがもとめ先生の死に...」

 木太郎がそう言うと、

 「そうか!

 ようやくすべてがわかりかけた気がしてきたぞ」

と、

 ホウセイが言ったのだった。

「あの二人がまったく別にサプライズ計画を立てていて...

 そうなると...」

 ホウセイの言葉の後に、

 木太郎もそれだけ言って、

鼻をひくひくさせながら、

手に持っている無線機を見つめたのだった。

 永久は、

 「レイカちゃんが逃げ出したのは...」

とだけ呟いて、そこで黙り込んだ。

 そして、

 しばらく、

沈黙が続くと、

 「多分、レイカちゃんは、

オオシマともとめ先生の無線機の会話を聞いてしまったからだろうな」

と、

 木太郎が鼻をひくひくさせて言うと、

 「とすると、

 もとめ先生の死の方はハプニングだったのかもしれないな。

だけど...」

と、

 今度はホウセイがそこまで呟いて、

自分の導いた結論に何か不自然な点に気づいたのか、黙り込んだのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ