表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
582/617

「真犯人と木太郎の判断3」


 「木太郎、すぐ意見を変えるなよ。

 それに、

 今の永久の話しは

 アスカが失禁していないことの根拠にはなっていないからな。

 あくまで、便座の位置からトイレに入った可能性もある

ということだけだから、騙されるなよ。

 それに、

 ナイフの問題も重要だからな。

 俺たちがナイフの移動の正しい順序に気づくのに

どれだけ苦労していると思っているんだ。

 あの問題があったから、

 もとこ先生の部屋に長く閉じこもっていた

とも考えられるだろ。

 まあ、

 俺の推理への反論は別にして、

 永久の推理に致命的欠陥がある。

 それは、

 アユメが

 もとこ先生ともとめ先生の二人を殺す動機を指摘できていないところだ。

 動機もないのに、

 犯罪を犯すか。

 木太郎、よく考え直せ」

 ホウセイがすぐ木太郎に向かって、そう言うと、

 「忘れたのか、ホウセイ。

 アユメも207号室に泊められているんだぞ。

 だったら、

 アユメもアスカちゃんと同じく失禁していた可能性はあるんだ。

 それよりもだな。

 俺が強調したいのは、

 オオシマと無線機でもとこと話しをしているアユメの態度が

あのとき初めてにはとても思えないということと、

 オオシマがいまだに動き出さないことだ」

 永久がそこまで話すと、

 「何か、

 話しがややこしくなっているぞ。

 アスカかアユメのどちらかが、

 チウメの共犯であることはまず間違いないんだから、

 二人とも、

 そんなに自信があるんなら、

 相手を納得させられるように、

 自分の考えをきちんと話せよ」

 木太郎は二人の話を聞いていて、

 どっちの推理が正しいのかわからなくなったので、

鼻をひくひくさせながら、また、意見を変えて、

今度はそんなことを言いだしたのだった。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ