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「バカにされるもとめと意外にもてるくそた」


 レイカの部屋では、

 もう仲直りしたヒトメとアユメが、

 レイカがキッチンから持ってきたアイスクリームを食べていた。

 ヒトメとアユメたちは自分のおバカを棚に上げて

最初は例のもとめのおバカ話しで盛り上がっていた。

 ヘヤドライヤーを忘れたアユメとヒトメが

レイカに借りに来て、

 そのままちょっとした雑談から、

話しが盛り上がり居座ってしまったのだ。

 その後、

 誰が好みかという話題になり、

 レイカがくそたが一番いいと言うと、

 「えー、レイカって、あのくそたくんが好みなの」

 アユメの驚いたような顔に

 「いえ、顔じゃなく、

ああいうマイペースなところに憧れているんです」

とレイカが真面目に答えた。

 「でも、それって、好きってことよね、ヒトメ」

とアユメがヒトメにふると、

 「そう、

 そういうのが一番危ないのよ。

 いつのまにか虜にさせられちゃうのよ。」

とヒトメは同意する。

 「実はね、

 ヒトメもくそたくん気になってるみたいなの」

とアユメが言うと、

 「私の場合は違うのよ。

 好きとか憧れじゃなくて、面白いだけ。

 顔全体も猿がヘルメットかぶっているみたいで、

 そのくせ男なのにひげがなくて可愛いじゃない」

 ヒトメが言うと、

 「猿がヘルメットかぶった顔ってどういう顔よ、

レイカ怒るわよ」

 「いえ、

 私もヘルメットとは思いつきませんでしたが、

 あのきのこの山のような頭が変わってるなあと思います。

 顔は確かに猿面ですね」

とレイカは笑う。

 「どうする。

 猿そっくりの女の子が生まれてきたら?」

とアユメがからかうと、

 「そんな気の早い」

とレイカはまんざらでもない顔をする。

 「ヒトメ、レイカは本気みたいよ。いいの?」

とアユメがヒトメを冷やかすと、

 「私は違うって言ってるでしょ。

レイカを応援するわよ。本当」

 「そう、ムキになるところが怪しいわね。

 お膳立てをするとかいってくそたくんに近づく気でしょう」

とアユメまたヒトメを冷やかす。

 「ヒトメさんには注意します」

とレイカがわざと言うと3人は大笑いした。 

 「ところで、アユメは誰本命?

 やっぱり、永久くん?...じゃないわよね」

とヒトメが逆襲に走る。

 「私は、純粋に勉強に来ただけですから男子なんて」

 「そうね、おバカはわかったから、

もう部屋に戻って勉強しなさい」

とヒトメがからかうと

 「はーい、誰かさんもね」

とアユメが先に部屋に引き上げる。


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