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「別れる真犯人名とその理由2」


 「ふーん」

 ホウセイはそれだけ言うと、

 「議論や疑問の指摘は後だ。

 まずは、各自の結論だけ先に言おう。

 俺がアスカがチウメの共犯だと考えたのは、

 ひとつは、

 チウメとアスカが互いに相手を犯人だ

と罵っているような様子。

 まあ、

 俺からすれば臭い芝居だけどな。

 もうひとつは、

 アスカも偽物のナイフを持っていて、

 しかも、

 これは永久と同じ理由だが、

 俺たちをしばらくの間、もとこの部屋に閉じこめることが

できた人物であること。

 そして、

 もとめ先生をも殺す動機があることさ。

以上。

 最後は木太郎だ」

 ホウセイも、

 永久と同じように自信ありげに、

 かつ、

 早口でまくしたてると、

 木太郎だけは、

 自信がないのか、

 鼻をひくひくさせながら、

 「俺がヒトメを共犯だと思ったのは、

 彼女が自殺をしようとしたことと、

 チウメと一緒になって、嘘をつきまくっていたことだ。

 それだけ...」

と、

 二人に比べ、少し小さい声で言うと、

 永久が、

 「木太郎のは論外だな。

 勝負は俺とホウセイだな」

と苦笑いしながら言うと、

 「ああ、

 木太郎のは論外。

 でも、永久のも俺からすれば、

似たようなものさ」

と、

 ホウセイは勝ち誇ったように

今度はゆっくと話したのだった。



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