「チウメの話し2」
「で、チウメちゃんの話しだけだと、
くそたの部屋に残っていたのは、
チウメちゃんともとめ先生とヒトメちゃんの3人だけになったはずだけど、
その後、どういうことがあったの?」
ホウセイは、
わざと、
ヒトメが違う話をしているとチウメに思い込ませるような話しをした。
「それで、
私はあのときはオチタくんのお芝居だと思っていたから、
なんとなく、おかしくなって、つい笑ってしまったの。
そうしたら、
何故か、
もとめ先生まで笑いだしたの」
と、
チウメが話したところで、
永久が思わず、
「今、何故かって言ったよね」
と口を出してしまったのだった。
「ゴホン...」
ホウセイがわざとらしくセキをした後、永久の方をちらっと見て、
今は黙っているように目で合図した。
永久とホウセイの様子が明らかにおかしかったので、
チウメは、
「ヒトメは違うことを話しているのね」
と、
ホウセイの目を見ると、
「さあ...
今は言えない。
これまでのことが嘘じゃないんなら、
ヒトメちゃんがどう話したなんか気にしないで、
堂々と本当のことを話せばいいんじゃないかな」
と、
ホウセイは
チウメをわざと挑発するような言い方をしたのだった。
すると、
「それもそうですね。
私は嘘はついてませんから。
えーと、
もとめ先生も何故か笑いだしたところからですよね」
と言って、
チウメは少し不機嫌そうな表情を見せた後、
すぐ普段の表情に戻って話しを続けたのだった。