「永久の推理とトイレ」
すると、
木太郎は、
「永久、
自分の推理に自信があるなら、
まったく問題のない、
アユメちゃんを自由にして、
アユメちゃんを付き添いにして、
順番にトイレに行ってもらえば、
いいじゃないか。
なっ! ホウセイ」
と、
少し意地悪い感じで、
いつものように鼻をほじりながらいった。
「俺は別に自分の推理に自信がないわけじゃないさ。
ただ、手の内をまだ見せたくないだけだ。
アユメちゃんだけ、自由にしたら、
他の3人に気づかれるだろう」
永久がすぐ言いきかせると、
「だったら、
こうしよう。
まず、チウメちゃんとアスカちゃんは互いに疑りあっているからダメ。
最初は
ヒトメちゃんだけに話しを訊きたいと嘘を言って、
だから、
ヒトメちゃんを自由にはできない。
消去法で、
アユメちゃんを一時的に自由にして、
順番に付き添ってもらって、
その代わり、俺たちは万一の場合に備えて、
スコップとかの武器を持ってトイレの外で待つ。
これなら、別にいいだろ」
と、
ホウセイが言うと、
永久は黙って頷いたが、
木太郎がにやけながら、
「でもさあ、
同じ部屋で俺とか永久みたいに小の方じゃなかったら、
どうすんだ?」
とくだらないことを言ってきたので、
「だったら、さっきみたいに別の部屋でさせればいいだろ」
と、
ホウセイが呆れた顔で言うと、
「でも、外で待つのは男子だろ」
と、
木太郎がしつこく言ってきたので、
「そこまで考えるなよ。
女子を木太郎や永久と一緒にするな!
もう行くぞ」
と、
ホウセイは怒って、
木太郎を無視してさっさとくそたの部屋に向かって
歩いて行ったのだった。