「さあ、発表だ3」
「では、続けますよ。
えー4番です。
次行きますよ。
おーっと4番。
これで
5番と並んで3票で今度こそリーチか」
「もうひっかからないわよ」
とアユメが思わず言ってしまう。
「えっ、今何か言いました」
とホウセイが笑う。
「おバカね、アユメ、
あんたバレたじゃないの」
と
ヒトメがホウセイの笑い顔をみて
勘違いしてそう言ってしまう。
「何よ、
あんたのせいでバレたでしょ」
「あー、ごめん」と
ヒトメが口をつぐむ。
「どっちもどっちだね。
木太郎の作戦だけど、
本当に、また、ここでひっかかるとは」
と
ホウセイが笑う。
「まずいじゃないの」
と
バラした本人のヒトメも少し慌てだす。
「いーい、もう絶対しゃべるんじゃないわよ」
もとめが真顔で言う。
「とりあえず、現在の状況を発表します。
4番アユメちゃん3票、5番レイカちゃん3票、
残りは6票です。
残りはあと6票です」
もとこは少し考えると、
「あー、これはまずいわ、
下手すると全員バレるわよ」
と言いながらも慌ててる様子はない。
かえって、
他の女性陣を動揺させている。
「えー、どういうことですか」と
またチウメが質問するが、
「とにかく、もうしゃべるのやめましょう」
と
もとめが唇に右手の人差し指をあてる。