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「三つのフォルダ」


 最初のフォルダに入っていたのは、

 例の永久の裸の画像数枚だけだった。

 次のフォルダに入っていたのは、

例のコンテストの時の画像が多数入っていた。

 そして、

 三つめのフォルダには、

 某ブランドのスクールバッグに、

 コミック数冊を一度に入れるところ

を撮影した画像が何枚も入っていた。

 バッグと手を中心に撮影されているので、

顔まで写っていないが、

 制服がオンシラーズ高校のものであることは、

 3人にすぐわかった。

 「万引きか。

 でも、これじゃあ、顔が写ってないので、誰だかわからないぞ。

 でも...」

 もとこのホウセイ宛のメッセージを見て、

 もとこによる生徒皆殺しという計画が実はもとこが考えた芝居だ

と気づいて、泣きそうな表情なホウセイ、木太郎とは対照的に、

 冷静な永久は3つ目のフォルダの中の画像を1枚1枚、

真剣に見ていた。

 そして、

 「そうか。

 バッグとこの特徴的なネイルで、

 撮影したもとこはもちろん、

 本人は自分が万引きしたときの写真だとわかるんだな。

 うーん...

 あれっ?

 ネイルの種類が違うのがある。

 ということは、

 万引きしていたのは、

 二人か?

 でも、

 こんなネイルしていた女子いたかな」

 永久が呟くように言うと、

 「万引きがバレたから、普通に戻したんだろう。

 でも、他の女子ならわかるんじゃないか。

 これが動機で...」

 ホウセイはそこまで話すと、泣きそうになったのか、黙り込んだ。

 「畜生!

 犯人は、

 多分、

 チウメとアスカの奴だな。

 芝居はオオシマさんともとめ先生か。

 俺たちがあんなことしなければ...」

 木太郎は犯人を決めつけたように、

 チウメとアスカの名を呼びつけで言った後、

泣き出したのだった。





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