「辿りついた真相?と207号室」
木太郎、
ホウセイ、
永久の3人は、
早速、
207号室に向かった。
「さあ、
もとこなら、この部屋のどこに隠すかな?」
木太郎が207号室を見回しながら、
そう言うと、
「トイレじゃないか?」
と、
永久が言うと、
「探してはみるが、多分、違うな。
アスカちゃんがもとめ先生に助けられたときの絵のこと覚えているだろ。
あの絵を取り替えるために、
もとめ先生はトイレの中に入っているし、
トイレはここに泊まることにさせられた人間なら
誰でも入るから、
そういう出入りのあるところに隠さないと思うぞ」
と、
ホウセイは言いながらも、
自ら先頭になって、
トイレのタンクの中や、
便器の周りや、
飾ってある絵、
手洗い場の下などを自ら捜索して、
「やはり、ないぞ」
と言ったので、
木太郎、
永久が
「次、探そう」
「そうだな」
と続いて言ったので、
ホウセイはトイレから出てくると、
一応、風呂場も探してないことを確認すると、
「あの簡易ベッドにもなる、
ソファーが怪しくないか」
と言った。
しかし、
今度は永久が首を傾げた後、
「ベッドにしたり、ソファーに戻したり、動かすものだから、
違うと思うけど、探してみろよ」
と言うと、
木太郎も頷き、
ホウセイも、
「ああ、そうか」
とは言ったものの、一応、探してはみたが、
やはり、SDカードは見つからなかった。
そして、
3人はその後も207号室にある、机や椅子などを探しまくったが、
SDカードを見つけることはできなかった。
「駄目か?
どうにかして、アスカちゃんを自白させるしかないかな」
と、
永久が諦め気味に言ったとき、
木太郎がさっき探したはずの、
黒板を黙ったまま指さしたのだった。