表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
504/617

「辿りついた真相?と脅迫?の証拠」


 木太郎の話を聞いた永久が、

 「そうだとすると、

 犯人は複数じゃなく、ひとりかもしれないな。

 それに、

 もし、証拠となるSDカードを見つければ、

 絞られた犯人を自白させられるな。

 でも、

 そうなると、

 また、

 もとこの部屋に行って探すのか?」

と、

 少し嫌そうな表情で言うと、

 「その前に、

 木太郎、何で、もう1枚のSDカード

をオオシマに渡してないと思うんだ?」

と、

 ホウセイが聞くと、

 木太郎がまた鼻をほじりながら、

 「簡単な話だよ。

 ホウセイが俺と一緒にもとこから、

画像を消したSDカードを貰う

と約束したときには、

 もう、オオシマはいなくなっていたからだよ。

 あのとき、

 俺たちはSDカード自体を確認してるから、

ほぼ間違いない。

 で、もとこがその後オオシマと例の無線機以外で接触する

とは考えられないからな」

と言うと、

 「木太郎!

 今日は結構冴えてるじゃないか。

 それにたしかコンテストが全部終わった頃には、

もうオオシマは消えていたよな」

 「今日は余計だよ。

 永久」

 木太郎と永久がそういう話しをしていると、

 「でも、そのSDカードの画像

は消されているんじゃないのか?」

と、

 ホウセイが口を挟むと、

 「いや、それはないな。

 犯人に渡した方は消しているかもしれないけどな。

 万一、データの復元に失敗したことや、

復元ソフトがもとこのパソコンにインストールされていないから、

画像を消してしまったら、

この合宿が終わるまで見ることはできないからな。

 さあ、ダメもとで、もとこの部屋をもう一度探そう。

 そして、

 SDカードを見つけて、

 犯人を追いつめよう」

 木太郎はそう言うと、

既に、もとこの部屋に行くために、

扉の方へ歩き初めていた。

 木太郎を先頭に、

 永久、

 ホウセイがもとこの部屋に入ると、

 木太郎が、

 いきなり、

 「じゃんけんで決めよう。

 負けた奴がもとこの死体を調べて、

 SDカードを捜し出す」

と言いだした。

 すると、

 ホウセイが、

 「木太郎はあのときいなかったから、

知らないと思うけど、

もとこはSDカードを身ににつけてないよ。

 もし、

 その可能性があるなら、

 警察が来た後、死体を調べれば、

すぐ発見されるから、犯人が放置するわけないからな」

と、

 ホウセイは前にくそたと永久と話した

と同じ内容のことを言った。

 すると、

 「永久、それで納得したのか?

 いいか。

 二つの問題がここではあるんだぞ。

 もとこがコピー用のSDカードを身に付けていたか

という問題と、

 犯人が警察に見つかる前にSDカードを回収できたか

という問題だ。

 俺は後者の可能性は低いと考えている。

 何故なら、

 犯人候補の、

 チウメちゃん、

 ヒトメちゃん、

 レイカちゃん以外は、

 ひとつまたはふたつのグループのどちらかと行動を共にしていて、

 単独行動することはできなかったからだよ。

 それから、

 チウメちゃん以外は、

 おそらく、

 下手にうろつくと、

 俺たちと遭遇するから、 

 くそたの部屋から、

 隠れていた場所以外には行っていないと思う。

 チウメちゃんの場合は少しうろついていたみたいだから、可能性はない

とは言えないけどな」

と、

 木太郎がそこまで話すと、

 「じゃあ、

 もとこの死体からSDカードを回収できた可能性があるのは、

 チウメちゃんだけということになるはずだよな」

と、

 今度はホウセイが言うと、

 「まあ、可能性としてはな。

 ただ、それはもとこの身体または部屋から

SDカードが見つからなければの話しだけど、

 俺は、もとこの性格を考えると、

脅迫のネタになるような重要なものは、

もとこが身に付けていたと思うけどな」

と言って、

 ちらっともとこの死体を見た。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ