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「固まりつつある推理?」


 「そうか!

 永久、

 たしか、前に話したと思うけど、

 例の無線機を犯人がわざと目につくとこに置いて、

 俺と木太郎に見つけさせ、

 もとこをベッドに縛りつけるという想定も可能だという話しをしたよな」

と、

 ホウセイが言うと、

 「そうだったかな。

 で、それが」

 「悪魔が二人いたら、その想定が出来ていたら、

今回の犯行は簡単だったかもしれないぞ。

 一人が殺人否定派に回り、

 もう一人は殺人肯定派に回る。

 殺人否定派が、芝居を提案し、

 肯定派がもとめ先生にもとこの計画を話しに行き、

 予め、

 もとめ先生と打ち合わせたように、

もとめ先生がもとこを殺そうとする芝居をさせ、

 それを止め、

 他の人間がもとこを殺したフリをさせるともとめ先生には予め話しておく。

 そして、

 二人の悪魔の計画どおり、

 すり替えられた本物のナイフを偽物だと思った人間がもとこを殺す。

 この時点で、

 もとめ先生は芝居だと思っているから、

わざと自殺する芝居をみんなの見ている前でする。

 それを2回する予定で、

 2回目のときに、

 本物のナイフにすり替えて、

 もとめ先生を自殺させる。

 話しは戻るが、

 二人、悪魔がいれば、一人を見張りにすれば、

 もとこの部屋に入るのもリスクは減る」

 ホウセイが永久の言葉を聞いて、

 そこまで自分の考えを話したのだった。

 「前にも話しが出たけど、

 それって、 

 もとめ先生と誰かということか?」

 「いや、違う」

 永久の質問に対し、

 ホウセイがそう簡単に否定すると、

 「なんか、

 堂々めぐりの話しばかりじゃないか?

 たしか、そんな話し前ししただろ」

 永久がアクビをして言う。

 「いや、

 くそたの話しや、

 ナイフの移動がほぼ判明したこと、

 パソコンのデータが消されていて、

 メディアも消えていたこと、

 これらがわかっただけで、

 似たような推理過程でも、

 今度は違うんだ。

 もう悪魔は3人に絞られた。

 それは、

 ヒトメちゃん、

 レイカちゃん、

 チウメちゃんのうちの二人だ」

 ホウセイがはっきり言うと、

 「だったら、

 嘘をついていた可能性のある、

 ヒトメちゃんとチウメちゃんじゃないのか?

 それしか、

 考えられないぞ」

と、

 永久が言うと、

 「多分、

 犯人はレイカちゃんとヒトメちゃんだろう」

と、

 ホウセイと永久の話しを聞いていた、

 くそたは、そう言った。


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