「くそたの推理と脅迫のネタ」
ホウセイも永久も、
考え込んでいると、
くそたが、
「俺なりに、
今回の事件の概要がわかったぞ」
と言うと、
「犯人は、何かをネタにもとこに脅かされていた。
そこで、
犯人はその脅迫されていたネタを処分しようとして、
もとこの部屋にこっそり入った。
ネタはやはり画像だったんだ。
で、そのとき、偶然、無線機を見つけて、
もとこが、
もとめ先生だけを殺す計画を知った。
そこで、
犯人は考えた。
もとめにその計画を話し、
もとめにもとこを殺させるよう誘導することを。
ただ、犯人はもとめには、
違う方法で殺すことを提案していた。
ここまでが、ひとつ。
ナイフの方だが、
アスカちゃんのナイフは、
たまたまアスカちゃんが
もとこの部屋に落としただけで、
すり替えはない。
すり替わったのは、
チウメちゃんのナイフと
キッチンにあった2本のナイフのひとつだけだ。
そして、
そのすり替わったナイフのうち、
チウメちゃんのナイフがもとめ先生の手に渡った。
そして、
もうひとつはチウメちゃんの部屋に。
で、最後のナイフはキッチンにあり、
それを俺からホウセイに渡し、
ホウセイがどこかにそれを置き忘れた。
そして、
そのナイフを犯人が俺の部屋、
もとめ先生たちが残っていた部屋に持ち込んだ。
ここまでは間違いない」
と、
くそたが自信ありげに話すと、
「流れ的には矛盾はないが...」
と、
ホウセイが首を傾げながら言うと、
「最後まで話しを聞けよ。
これからが肝心のところなんだからな」
と、
くそたはにやりと笑って、
そう言った。