「悪魔は誰か?」
すると、
くそたたち4人の話しを聞いていた木太郎が、
「何で、
俺には話してくれなかったんだよ」
と、
鼻をひくひくさせながら少しいじけた感じで言ったので、
おちたが、
笑いながら、
「何言ってんだよ。
くそたが最初にアユメちゃんに、
悪いけど、
動かないでくれる
と言って、
どこかに隠し持っていたか、
紐のようなもので、
アユメちゃんを縛り始めたとたん、
自分だけ逃げ出したんだろ」
と言ったので、
「木太郎らしいな」
と、
ホウセイが、
おちたと同じように笑いながら言うと、
他の3人の男子も笑った。
「なんで、
おちたはびっくりしなかったんだよ」と、
木太郎は一人だけバカにされているように感じたので、
今度は股間を掻きながら言うと、
「実は、
俺も同じようなことを考えていたからなんだ」
と、
おちたはにやりと笑った。
そして、
ホウセイが、
「じゃあ、
最初に、
くそたが、
誰を悪魔だ
と考えているのか、
その推理を話してもらおうか」
と、
真顔で言うと、
「悪魔か?
うーん、まあ、いいだろう。
じゃあ、俺の推理を聞けよ」
と、
くそたはそう言うと、
自分の推理した内容を話し始めた。